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赤松“本塁打キャッチ”伝説になる!

 4日の広島対横浜戦 5回1死、赤松は村田の本塁打性の打球をフェンスに登って捕球する(撮影・市尻達拡)
 4日の広島対横浜戦 5回1死、赤松は村田の本塁打性の打球をフェンスに登って捕球する(撮影・市尻達拡)

 4日の横浜戦(マツダ)で外野ラバーに駆け上がり、本塁打をキャッチした広島・赤松真人外野手(27)が伝説として刻まれる。球団は9日、マツダスタジアムに記念プレートの設置、Tシャツやポスターの販売、さらに外野席に「赤松人形」の設置も検討することを明かした。米でも「スパイダーマンキャッチ」と絶賛された超美技がまだまだ話題を呼びそうだ。

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 日本が世界が度肝を抜かれた、あのスーパービッグプレーが、広島っ子に永遠に、語り継がれる。4日の横浜戦(マツダ)の五回、赤松は村田の本塁打性の大飛球をフェンスによじ登ってキャッチ。そのまま反転して、着地も成功。球場をどよめかせた。

 超人的なスーパープレーに国内はもちろん、米メディアでも「スパイダーマンキャッチ」「忍者」として映像とともに赤松を絶賛した。世界にも波及した話題に球団も敏感に反応した。

 松田オーナーは「あのラバーの高さは、緒方(コーチ)の案を取り入れた。外野手が登れる高さで、ほかの球場ではなかなかできないだろう。外野手の1番の見せ場。(記念の)プレート(設置)を考えてもいい」と、形として球場に残すことを前向きに話した。

 これまで、マツダ初勝利を挙げた前田健や緒方(現1軍野手総合コーチ)の1500安打、栗原の9試合連続マルチ安打などが、記念プレートとして外野席後方の通路の壁に設置されてきた。だが、記録以外、一つのプレーが飾られることになれば、異例のことだ。

 さらにオフには外野席の後方に「赤松キャッチ人形」の制作も検討される。今季は「激突!天谷くん人形」がファンを楽しませているが、その隣にも設置される。センター定位置を争うライバル同士、来季は2体がマツダの名物となりそうだ。

 記憶に新しいうちにと、球団はグッズも急ぎ、販売する。イラストを模したTシャツに、捕球の瞬間を撮った写真を使ったポスターを検討。キャッチコピーは「一夜明けたら有名になっていた」などが考えられている。マツダでヤクルト戦が行われる17日からの販売に向け、細かいデザインなどが練られている。

 「外野手にとっては一番のプレー」と話す赤松。伝説のスパイダーマンとしてフィーバーは続きそうだ。

(2010年8月9日)





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