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2010年8月10日 (火)

ホームで連勝、6戦負けナシ!

2010 J2 第21節 @正田醤油スタジアム
ザスパ草津 2-1 栃木SC
[得点者]
23分崔根植(栃木)
52分後藤、72分ラフィーニャ(草津)

中断後の成績だけでみれば3勝1分。なんとも嬉しいことなのだが、これがシーズン序盤にできないところが、なんともザスパらしいところでもある…(笑)

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さて、ザスパ草津、栃木SC、水戸ホーリーホックの3チームで争われる北関東ダービー第4戦は正田醤油スタジアムで行われた。試合だが、前半は縦に早い攻撃を仕掛ける栃木のペースで進んでいく。栃木の攻撃はとにかく前線の2トップにボール集め、2列目のあがりを呼び込んでいくシンプルなスタイル。さらには前線からのプレスも冴え渡り、ペースを掴んでいく。

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栃木優勢で進んでいく試合のなかで、ザスパの攻撃はこの日の気温と湿度同様に、「どんより」とした攻撃に終始してしまう。栃木のプレスの前にボールを前に運べない。要はいつもどおりの「前に進まないポゼッション」である。これでは相手に脅威を与えられない。また、2試合連続ゴールを決めていた後藤に、まったくと言っていいほどボールが入らずチャンスが作れない。

悪い流れが断ち切れない中で、23分、FKを栃木に与えてしまうのだが、この場面で素速いリスタートにザスパ守備陣はついて行けず、あっさりと崔根植に先制点を奪われてしまう。

ああっ、またもリスタートからか…

さらには主審のジャッジもかなり曖昧で、やや荒れた展開となり、両チームの選手がヒートアップする場面も出てしまう。

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しかし、この日は「FMぐんま開局25周年記念スペシャルマッチ」と銘打った冠マッチで、7946人の観衆を集めていたこともあり、ザスパは絶対に負けられなかった。

後半に入ると、あれほど流れの悪かったパスワークが次々と前に進んでいく。全体のラインがコンパクトになり、セカンドボールがしっかり拾えるようになり、ラフィーニャ、後藤の距離感もぎこちなさが消え、スムーズな連携が出来るようになる。

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そして52分、待望のシーンが訪れる

前線を走る後藤に熊林が絶妙なスルーパス。DFよりも一歩前に出ていた後藤は迷わず右足を振り抜き、待ちこがれた同点ゴールをゲットして試合を振り出しに戻す。

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こうなれば、駆けつけた大観衆の声援をバックに、ザスパがペースを握り、逆転ゴールのシーンを迎えるだけとなる。松下や熊林が試合中にザスパサポーターを煽り、そのたびに応援のヴォルテージを上げていくスタジアム。最高潮の盛り上がりを見せ中で、71分、CKのチャンスを掴むザスパ。キッカーは熊林。ここでもサポーターを煽るクマ。これに応えたサポーターは、さらに熱いサポートでクマを迎える。

試合後のクマは「絶対に入ると思った」と語ったとおり、この場面でラフィーニャが押し込んでついにザスパが逆転!

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これまでのザスパは、ダービーとか昇格同期のライバルたちに対する「闘争心」がやや少なかったことは否定できない。しかし、やっと本来の調子を取り戻したチームには、「絶対に負けてはいけない」という、強い意志がやっと芽生えたのである。まだまだ手放しで褒められるサッカーではないが、着実に成長を見せているザスパ。

この日、スタジアムに訪れた観衆の7割近くは間違いなく招待券で来てくれた「一見さん」であるが、今日のような見る者を熱くさせる逆転劇を繰り広げられれば、「もう一度見てみようか…」と思ってくれる人も少なくはないはず。スポンサーの冠マッチに頼らずとも、スタジアムを満員にするために、チームはもっと勝ち続けて欲しいと願いたい。

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そして試合後、クマの「大基コール」には感動。
熱いハートを持つ熊林親吾は、ザスパに無くてはならない存在であると、改めて認識させられた。

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