高松市は中心市街地の自動車混雑の緩和や公共交通の利用促進を目指し、2011年度にパーク&ライドなどの社会実験を実施する。高松琴平電気鉄道(高松市)の郊外駅に駐車場を開設、車を置いて鉄道に乗り換え、中心部に行けるようにするほか、道路にバス専用レーンを設けることも検討。高齢者の利便性向上や中心市街地の活性化、環境保全につなげる。
高松市はこのほど「市交通戦略計画」を策定。社会実験はこの中に盛り込んだ。実験の実施に向け、今後、公共交通の事業者や警察などの関連機関と協議を進める。満足度調査や利用実態調査なども実施、新たな交通体系の構築につなげる計画だ。
パーク&ライドの社会実験は中心部から5キロメートル圏外に位置する鉄道駅に駐車場を開設、郊外から職場や学校のある市中心部に移動する際に鉄道を利用してもらう。
琴電志度線の大町駅、同長尾線の水田駅の2駅に駐車場を開設して実施する方針。既存の駐車場や土地を借りることなどを検討している。マイカーを駐車場に置いてバスに乗り、さらに鉄道に乗り換える実験を琴電琴平線の太田駅で実施することも想定している。
また、高松市南部と中心部を結ぶ6車線の国道11号線のうち、片側1車線ずつをバス専用のレーンとして公共交通の利便性を向上させる。中心部の回遊性を高めるため、主要な鉄道駅や医療施設などを巡る循環バスの運行も盛り込んだ。
高松市の調査によると、都心部の外から都心部に移動する手段は自動車が50%以上を占める。都心部の自動車交通量は、主要道路の国道11号線で1日4~5万台を超えている。一方で、公共交通の利用者は鉄道とバスを合わせて14%程度で、琴電は利用者が低調に推移している。
パーク&ライドなどによる新たな施策で、高齢者ら交通弱者の移動手段を充実させ、郊外から都心部にスムーズに移動できるようにすることで中心市街地の活性化につなげたい考えだ。
またLRT(次世代路面電車)などの新交通システムの導入について社会実験を行いながら中長期で導入に向けた検討をするとしている。
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