朝鮮学校周辺で街宣、名誉毀損容疑など4人逮捕…京都府警
京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)周辺で児童を中傷する発言を繰り返し、授業を妨害したなどとして、京都府警は10日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会、本部・東京)のメンバーら4人を、名誉棄損、威力業務妨害容疑などで逮捕した。在特会は、在日外国人の権利に批判的な立場から、街宣活動を全国各地で行っている。
捜査関係者によると、4人は在特会幹部の川東大了(39)(大阪府枚方市)、西村斉(41)(京都市右京区)両容疑者ら。昨年12月4日、同校が隣接する公園に設置した校内放送用スピーカーの配線を切断し、「朝鮮学校をぶっ壊せ」などと約1時間にわたって児童らを中傷する発言を拡声機で繰り返し、授業を中断させるなどした疑いが持たれている。
府警などによると、同校は約50年前から、市が管理する公園を運動場代わりに使用。昨年12月当時、朝礼台なども置いており、在特会は公園使用に抗議するとして、4人を含む約10人が街宣したとされる。府警は同校の公園使用について、当時の学校長らから都市公園法違反容疑で事情を聞く方針。
府警などによると、在特会は2006年末に結成。現在、全国に26支部あり、会員は約9200人という。街宣の様子を動画投稿サイト「YouTube」などにアップしており、閲覧数が10万回以上の動画もある。
(2010年8月10日 読売新聞)