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内臓が透けて見える金魚、三重大が開発に成功

  • 2009年12月30日 09:19 発信地:東京
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三重大学(Mie University)の田丸浩(Yutaka Tamaru)準教授らが開発した内臓が透けて見える金魚(2009年12月7日撮影公開)。(c)AFP/MIE UNIVERSITY

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【12月30日 AFP】内臓や血管が透けて見える金魚の開発に、三重大学(Mie University)の研究チームが成功した。研究を主導した同大の田丸浩(Yutaka Tamaru)准教授によると、この金魚のウロコや皮膚には色素がなく透明なため、生きたままの状態で心臓の動きなどが観察できる。

 「透明金魚」の寿命は約20年。最大で体長25センチメートル、体重2キログラム以上まで成長する。これまで魚類の研究に用いられてきた熱帯魚ゼブラフィッシュやメダカよりも大きく、観察が容易になるという。また、金魚が誕生してから死ぬまでの一生を通じた観察も可能となる。

 一方、2007年に同様の「透明カエル」の開発に成功した広島大学(Hiroshima University)の住田正幸(Masayuki Sumida)教授(両生類生物学)は、「透明カエル」を販売する計画を明かし、現在、その大量生産に取り組んでいると語った。

 早ければ、来年半ばまでには研究機関や学校、ペットショップ向けに、「透明カエル」やそのオタマジャクシの販売を開始する。価格は1匹あたり1万円以下の予定で、住田教授は海外輸出にも意欲的だ。

 三重大が開発した「透明金魚」について、住田教授は、金魚のほうが飼育は容易だが、生物としてはカエルのほうが高等なので研究に適しているとの考えを示した。(c)AFP/Miwa Suzuki

【関連記事】広島大、内臓が見える「透明カエル」を作り出すことに成功

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