所在が把握できない高齢者が全国の自治体で相次いでいる問題で、神戸市は10日、市内に7月末時点で居住する100歳以上の高齢者847人のうち、105人の所在が確認できず、その中に生存していれば国内最高齢にあたる125歳の女性がいると発表した。女性は東灘区に単身で居住していることになっているが、住所地は1981年以降、公園になっているという。
市高齢福祉課などによると、105人は過去の敬老祝い金支給事業で居住実態が確認できなかった高齢者という。この105人に加え、今年に入ってから介護保険を利用しておらず、かつ2008年4月以降に後期高齢者医療保険を使っていない22人を加えた127人について、10日から訪問調査を実施。居住実態が確認できなければ住民基本台帳の抹消手続きに入る。
大阪府東大阪市でも、国内最高齢の113歳の女性(佐賀県)を上回る119歳の女性と115歳の男性が所在不明であることが判明している。