府警、「在特会」強制捜査へ
朝鮮学校民族差別問題
京都市南区の京都朝鮮第一初級学校で昨年12月、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」のメンバーらが民族差別発言をしたとされる問題で、京都府警が、威力業務妨害と名誉棄損、器物損壊の疑いで、在特会に対し、近く強制捜査に乗り出す方針を固めたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。
同校と同校を運営する学校法人京都朝鮮学園が昨年12月21日、南署に告訴していた。
告訴状によると、在特会のメンバーらは共謀し、昨年12月4日午後1時ごろ、校門前で「朝鮮学校をぶっ壊せ」「スパイの子ども」などと拡声器で叫んで授業を妨害し、学校や児童を中傷したほか、学校が向かい側の児童公園に置いていたスピーカーのコードを無断で切断し、朝礼台を撤去するなどした、とされる。
在特会関西支部の幹部は昨年、京都新聞社の取材に、「抗議行動はしたが、違法なことはない」と主張していた。
在特会のホームページによると、同会は「行動する保守」を名乗り、2006年12月に創立された。同会の主張や行動に賛同する「会員」は約9200人いる、という。
【 2010年08月10日 08時55分 】