2010-08-10
独楽から学ぶ短期間で身体を絞り込み、飛躍的に運動性が高める方法
コマを回すときは、軸に回転を加えます。その軸の回転が外輪に伝わる際にスピードとパワーが生まれます。これは物理的な回転運動を伴うものにすべて適応できます。つまり、身体を使う際にも同じことが言えます。腰は身体を支える中心部分ですから、これを軸と見たてて力強く回転させることで高い運動性を得ることができます。逆に、コマを外側から回してもうまく回らないように、四肢のみで生み出す力はさほどたいしたことがないのです。
中心から生み出す力を、うまく外側に伝えられれば高い運動性が得られる。
早く力強く回すためには軸となる部分は中心に据えられており、滑らかに回転させるためには要がしっかりとしていなければなりません。身体に置き換えれば腰回りを安定させる必要があるということです。腰回りを鍛えて安定させていくことで上体を支えるだけでなく、スムーズに身体を回転させることができるようになります。そうなれば遠心力やジャイロの力を上手く利用することができるのです。
☆腰回りを支える主な6つの筋肉
1.腹筋
2.背筋
3.横筋
4.お尻
5.内もも
6.裏もも
これらを鍛えて腰を安定させるだけで飛躍的に運動性を高めることができます。腰周りの回転の意識して、シャープにコンパクトに捻り出し、それを四肢にいたるまでの各関節と筋肉を連動させることでチーターやイルカのようにダイナミックな動きができるようになります。シャープに動く動物たちの筋肉はしなやかで強靭です。それは滑らかに動かすために必要な筋肉であり、身体全体をバネのようにしならせているために存在します。
全身運動の際に必要な筋肉は、腰の回転をインパクトのポイントまで伝えるための役割を担っています。太い割に力が出しにくいマッチョな筋肉は局所的に力は発揮するものの、腰の捻りからインパクトまで繋がる連動させた力には到底及びません。始点と力点までが上手く連動した柔軟なバネのような動きこそが、無理なく自然な形で運動性を高めるのです。
腰回りを鍛え、身体全身をつかって運動するという癖をつければ消費するカロリーも大きくなる。
生み出す力も大きくなるということは、それだけカロリーを消費するということです。また筋肉の連携を図っていくと、自然にバランスの良い体型が整ってきます。普段歩くときにでも、一歩一歩に腰のひねりを意識して歩くと、自然に四肢の先である手や足の振りの大きさになって現れます。そのフォームはメリハリのある流線型で美しい体型を作ってくれます。
無意識に腰を捻り、身体全体をしならせるように使うことができればジョギングも、ウォーキングも、ゴルフのスイングも、水泳のクロールも、野球のバッティングも、バレーのアタックも美しく力強いダイナミックな動きになり、個々の運動に適したキレイな体つきになるのです。
★効果的な腰回りの鍛え方
初級:大股開きでスクワット
1.バレエのプリエや相撲の四股と似たようなポーズをします。
2.背筋をしっかり伸ばして腕を胸の前で組み、しゃがみ込みます。
3.ゆっくりと腰を元の位置に戻します。
4.繰り返し
中級:サイドランジ
1.背筋をしっかり伸ばして腕を胸の前で組み、足を肩幅よりやや広めに開いて立ちます。
2.1歩横に踏み出しひざを曲げて太ももが地面と平行になるまで腰を落とします。
3.横に踏み出した足を蹴りだして足を元の位置に戻します。
4.反対の足を横に踏み出してひざを曲げ、太ももが地面と平行になるまで腰を落とします。
5.横に踏み出した足を蹴りだして足を元の位置に戻します。
6.繰り返し
上級:レッグランジ
1.背筋をしっかり伸ばして腕を胸の前で組み、足を肩幅よりやや狭めに開いて立ちます。
2.1歩前に踏み出しひざを曲げて、太ももが地面と平行になるまで腰を落とします。
3.前に踏み出した足を蹴りだして元の位置に戻します。
4.反対の足を前に踏み出しひざを曲げて、太ももが地面と平行になるまで腰を落とします。
5.前に踏み出した足を蹴りだして元の位置に戻します。
6.繰り返し
ゆっくり行ったり、動作を大きくしたり、何か重りになるものを持つことで負荷を調節することができます。ゴムチューブなどを使えば負荷をさらに増大できます。とりあえず疲れるまでやりましょう。疲れたら休みましょう。いつでもどこでもできますので暇を見つけてやりましょう。
シェイプアップやダイエットなら、そんなに大きな負荷・速い速度は必要はありません。繰り返しになりますが、腰回りは一番カロリーを消費してくれるすべての要となる筋肉のある所です。ちょっと頭を使って、普段の生活でも腰の回転を意識すれば、それだけで結構なトレーニングになります。日常そのものをスポーツにしてしなやかで強靱な身体が手に入れられるならいうことありません。
うまく腰が安定せずに回らない場合やリズムが上手に取れない場合は慣れるまでい少し時間がかかると思いますが、気にすることなくゆっくり慣らしていきましょう。慣れてくれば少しずつテンポや負荷を上げて行けばいいと思います。急ぐ必要はありません。しなやかで強靭な体つくりは地味に続けることがなによりのコツなのです。
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