高木マニア堂
何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
244:なんとも不思議な酒宴だった…
<2009年10月=東スポ・プロレス格闘技サイト「プロレスマニア堂」より>
最近、深夜…じゃなくて早朝5時からファミリー劇場(スカパーだと361ch)で再放送されている「警視庁殺人課」(1981年=テレビ朝日系)を観てから眠るのが日課となっていた。実際、エンディングでは菅原文太がもの
すごい音程で「♪眠れ~」と歌っているし…。
菅原文太主演のこのドラマ。当時、新日本プロレス所属選手だった剛竜馬さんが「久保刑事=通称ウルフ」でレギュラー出演(ほとんどセリフは発していないが…)していたり、オープニング音楽が星野勘太郎総裁の入場テーマ曲に使われていたり、プロレスに縁が深い。
そんな矢先〝プロレス馬鹿〟剛さんの訃報が入ってきた。享年53。
で、思い出したのだが1995年5月20日、熊本での出来事だ。
西日本プロレス(消滅)の熊本市体育館大会。当日は4代目タイガーマスクが白覆面姿で、初代タイガーマスク(佐山聡)を相手にエキシビション戦を行っていた。
その大会には当時「プロレス馬鹿」としてプチブレイク中だった剛さんも出場。試合後は西日本プロレスの社長の招きで酒宴が催される。
二次会だったか。当時、上田馬之助さんが経営していた熊本市内のスナックに場所を移す。メンバーは上田さん、剛さん、初代タイガーマスク、後の4代目タイガーマスクと、何とも不思議な組み合わせだ。
ビールジョッキを片手に熱く、とても熱く「プロレス復興論」を語る剛さんだが、生来の「チック症」のためジョッキを持つ手が無意識にビュンビュンと、顔の前へと飛び出てくる。
まったく予測がつかぬ動きで目前に飛び出してくる剛さんのビールジョッキを、これまた見事な反射神経をもって、笑顔でかわし続ける初代タイガー。その光景をカウンターの中からニヤニヤと笑いつつ見つめている金狼・上田さん…。私はもっぱら年齢の近い4代目タイガーとともに「このメンバー、実に不思議だ、とても不思議だ…」とヒソヒソ話をしていた記憶がある。
剛さんと初代タイガーは、ともに親交があったスティーブ・ライトの話題で盛り上がっている。ちょうど当時、ライトの息子・アレックス・ライトが米・WCWで活躍中であったことから、そんな話題になったのかも知れない。
剛さんは1975年頃、欧州武者修行中にスティーブ・ライトとサーキットを共にしていた。当時、移動の車中でライトから「実は今、付き合っている彼女が妊娠してしまって…」と深刻な悩みを打ち明けられていたという。
「あ、あ…あの時、デキちゃった子供がアレックスだったんだ。時が経つのは早いよな」と剛さんは納得。なぜか初代タイガーと2人して感心していた姿を思い出す。
今、思い返しても、つくづく不思議な酒宴だった。
最近、深夜…じゃなくて早朝5時からファミリー劇場(スカパーだと361ch)で再放送されている「警視庁殺人課」(1981年=テレビ朝日系)を観てから眠るのが日課となっていた。実際、エンディングでは菅原文太がもの
すごい音程で「♪眠れ~」と歌っているし…。
菅原文太主演のこのドラマ。当時、新日本プロレス所属選手だった剛竜馬さんが「久保刑事=通称ウルフ」でレギュラー出演(ほとんどセリフは発していないが…)していたり、オープニング音楽が星野勘太郎総裁の入場テーマ曲に使われていたり、プロレスに縁が深い。
そんな矢先〝プロレス馬鹿〟剛さんの訃報が入ってきた。享年53。
で、思い出したのだが1995年5月20日、熊本での出来事だ。
西日本プロレス(消滅)の熊本市体育館大会。当日は4代目タイガーマスクが白覆面姿で、初代タイガーマスク(佐山聡)を相手にエキシビション戦を行っていた。
その大会には当時「プロレス馬鹿」としてプチブレイク中だった剛さんも出場。試合後は西日本プロレスの社長の招きで酒宴が催される。
二次会だったか。当時、上田馬之助さんが経営していた熊本市内のスナックに場所を移す。メンバーは上田さん、剛さん、初代タイガーマスク、後の4代目タイガーマスクと、何とも不思議な組み合わせだ。
ビールジョッキを片手に熱く、とても熱く「プロレス復興論」を語る剛さんだが、生来の「チック症」のためジョッキを持つ手が無意識にビュンビュンと、顔の前へと飛び出てくる。
まったく予測がつかぬ動きで目前に飛び出してくる剛さんのビールジョッキを、これまた見事な反射神経をもって、笑顔でかわし続ける初代タイガー。その光景をカウンターの中からニヤニヤと笑いつつ見つめている金狼・上田さん…。私はもっぱら年齢の近い4代目タイガーとともに「このメンバー、実に不思議だ、とても不思議だ…」とヒソヒソ話をしていた記憶がある。
剛さんと初代タイガーは、ともに親交があったスティーブ・ライトの話題で盛り上がっている。ちょうど当時、ライトの息子・アレックス・ライトが米・WCWで活躍中であったことから、そんな話題になったのかも知れない。
剛さんは1975年頃、欧州武者修行中にスティーブ・ライトとサーキットを共にしていた。当時、移動の車中でライトから「実は今、付き合っている彼女が妊娠してしまって…」と深刻な悩みを打ち明けられていたという。
「あ、あ…あの時、デキちゃった子供がアレックスだったんだ。時が経つのは早いよな」と剛さんは納得。なぜか初代タイガーと2人して感心していた姿を思い出す。
今、思い返しても、つくづく不思議な酒宴だった。
本日の見出し
エンゼルス松井戦力外 今月中トレードも
- iモード月額:290円(税込)
- au月額:290円(税込)
- softBank月額:294円(税込)