ラ・サール中学生徒の訴え棄却「退学相当」

　鹿児島市のラ・サール中学校が生徒同士のトラブルを理由に自主退学を勧告したのは違法として、元男子生徒（１５）＝福岡市＝が学校法人ラ・サール学園に３３０万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は９日、請求を棄却した。

　判決理由で太田雅也裁判長は「勧告の原因となった元生徒らによる行為は被害生徒の尊厳を傷つける重大なもの」と指摘した。元生徒側は控訴する方針。

　判決などによると、元生徒は中学１年時、同級生２人＝いずれも自主退学＝とともに校内で別の同級生の体を床に押さえ付け、下半身を足でくすぐる行為を数回にわたり繰り返した。学校側は自主退学を勧告。元生徒は退学し、現在は別の高校に通っている。

[ 2010年08月10日 ]