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野口さん 同郷の桑田にエール「早く戻ってきて」
里帰りパレードで、帰還を祝い集まった人たちに手を振る宇宙飛行士の野口聡一さん
Photo By 共同 |
半年近い宇宙滞在を6月に終えて帰国中の宇宙飛行士、野口聡一さん(45)が9日、少年時代を過ごした神奈川県茅ケ崎市で帰還祝賀パレードに出席した。食道がんの手術を受けた同郷のサザンオールスターズ桑田佳祐(54)に「早く戻ってきてほしい」とエール。宇宙にサザンのCDを持っていたことを明かし「また茅ケ崎ライブをやってもらいたい」と話した。
宇宙から無事帰還した野口さんも、桑田のステージへの“帰還”を首を長くして待っている。
パレード後の記者会見で、報道陣から桑田について質問されると「桑田さんは茅ケ崎のヒーロー。私も子供の頃からサザンを聴いていたので(食道がんの)ニュースを聞いた時はショックでした」と話した。地元の熱烈な歓迎を受けて終始笑顔だったが、この時ばかりは神妙な面持ちに。「でも早期復帰を目指して頑張っているとのことなので、リハビリを頑張って早く戻ってきてほしいです」と力強くエールを送った。
桑田率いるサザンオールスターズは78年6月、野口さんが13歳の時にシングル「勝手にシンドバッド」でデビューした。「子供の頃から聴いています。昔の曲の方が好きなのが多い」と言い、青春時代の思い出のひとつの様子。好きな曲は「TSUNAMI」(00年)と「希望の轍(わだち)」(90年)。00年8月の茅ケ崎公園野球場での凱旋コンサートは引っ越していて見られなかったそうで「また茅ケ崎ライブをやってもらいたい」と話した。
昨年12月、ロシアのソユーズ宇宙船で地球を離れ、6月2日に帰還。「宇宙船にサザンのCDを持ち込んだ?」の質問にも「もちろん!」と即答し「何枚も持っていきました」と明かした。桑田の歌声が日本人最長の163日間に及んだ宇宙滞在を支えていた。
この日は、地元の子供たちから質問攻めにされるなど、桑田と同様に茅ケ崎のヒーローとなった野口さん。先週末に帰郷し「やっと地球に戻ってきたなという実感がわきました」と言うが、10日には米ヒューストンに向け出発する。今後は3度目のフライトを目指すとともに、後継の育成に尽力する意向だ。
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