足でＳＯＳメール！強盗に縛られ絶体絶命も無事救出

　“奇跡の足技”で自らを救った女性が、全米で話題になっている。ジョージア州アトランタで３日未明、１７歳の少年が民家に侵入し、車を奪うなどの強盗事件が発生した。住人のエイミー・ウインダムさん（３９）は靴ひもで体を縛られたが、少年が室内を物色しているスキに足の指にパソコンのコードを挟んでキーボードを引き寄せ、足の指でキーをたたき、チャット中だった恋人に“ＳＯＳメール”を送った。女性は無事、救出された。

　ＡＰ通信などによると、事件が起きたのは３日未明。少年はスキー用のマスクを着用し、強盗目的で住居に侵入。エイミーさんの前頭部を銃で殴打すると、靴ひもでベッドの端に体をくくりつけた。

　２時間は叫び続けたというエイミーさん。周囲を見渡すと、ノートパソコン（ＰＣ）があることを発見した。少年は携帯電話、携帯音楽機器「ｉＰｏｄ」や車など金目のものを物色していたが、ＰＣだけはターゲットになっていなかったらしい。

　エイミーさんは足の指にＰＣのコードを挟んで引き寄せると、つま先を器用に使って電源を入れた。さらに、「足の指そのものよりも、差し込み口を使った方がキーをたたきやすい」と考え、左足の親指と人さし指で電源コードの差し込み口を挟んでキーを打ち、右足ではタッチパッドを操作した。無線ランが接続されていることを確認すると、チャットやＥメールを使って恋人にＳＯＳのメッセージを送った。

　「助けて　Ｅメールを読んで」

　彼「何？　」

　「電話して　９１１番　警察」

　彼「ウソだろ？」

　「自宅でベッドに縛られている。強盗に」

　彼「そっちに行こうか？」

　「最初に警察に電話して。つま先でタイプしてるのよ」

　誤字や脱字などいくつかのタイプミスはあったものの、恋人は文面から危機を察知。地元警察が駆けつけ、エイミーさんは無事、救出された。

　警察到着前に逃げていた少年もその後、逮捕された。“奇跡の足技”を見せたエイミーさんは「カワイイ指じゃないかもしれないけど、私にとっては世界一使いやすい指ね」と話している。ちなみに、足を特別多く使うような仕事はしていないという。

（2010年8月10日06時01分  スポーツ報知）

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