清水Ｖ４！３度目の世界戦へ圧巻ＴＫＯ…日本フライ級

１回、キューピー金沢（左）に右ストレートを放つ清水

　◆日本フライ級タイトルマッチ１０回戦　○清水智信（６回３６秒ＴＫＯ）キューピー金沢●（９日・後楽園ホール）　日本ダブルタイトルマッチが行われ、フライ級王者・清水智信（２９）＝金子＝は、同級７位のキューピー金沢（３２）＝青木＝を６回３６秒ＴＫＯで下し、４度目の防衛に成功した。スーパーバンタム級王者・芹江匡晋（２７）＝伴流＝は、同級１１位・福島学（３５）＝花形＝が７回終了後に棄権し、ＴＫＯ勝ちでＶ２を果たした。戦績は清水が１７勝（８ＫＯ）３敗１分け。芹江は１７勝（７ＫＯ）３敗。

　清水が進化した姿を示した。距離を取ってリードジャブを連発し、踏み込んでは左右ボディーフック。鋭さと力強さを融合させたスタイルで挑戦者を寄せ付けない。一方的な展開は、相手陣営のタオル投入で幕が切れた。「亀田（大毅）選手も坂田（健史）選手も前に出てくるから足を使うだけではダメ。自分から圧力をかけて、相手を下がらせないと戦えない」と来月、ＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチを戦う両雄の名前を挙げた。半年前からウエートトレーニングに本腰を入れ、下半身を強化。世界を意識し、接近戦の腕を磨いてきた。

　０８年７月の当時のＷＢＣ王者・内藤大助（宮田）にＫＯ負けから丸２年。３度目の世界挑戦へ今は「待ち」の状況だが、「来年がチャンスと思って自分のボクシングを完成させたい」と、話した。