高レベル放射性廃液が漏えい 原燃が国に経過報告青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で7月30日、温度計に放射性物質が付着して外部に漏れ、作業員が被ばくした事故で、日本原燃は9日、高レベル放射性廃液が温度計の保護管内に漏れ出したとする経過報告を国に提出した。 原燃によると、廃液と温度計に付着していた物質の成分がほぼ同じだったことが検査で判明したという。 温度計は長さ約12メートルで、廃液を濃縮する容器内を通っているが、直径2センチのステンレス製の保護管に覆われており、廃液とは直接接触しない設計になっている。 原燃は容器や保護管を洗浄した上で、亀裂がないかなど、漏えいの原因についてさらに詳しく調査する。 原燃によると、事故は7月30日午後10時半ごろ発生。温度計を引き抜いたところ、先端に微量の放射性物質が付着しており、30代の男性作業員のあごなどに付いた。 【共同通信】
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