巡業前半終了、放駒巡業部長「感謝」

　野球賭博問題などで揺れた大相撲の夏巡業は８日、福島市で前半３日間の日程を終了した。この日は約２８００人の観客を動員するなど、横綱・白鵬を中心に活気ある巡業が続き、放駒巡業部長（元大関・魁傑）は「やじとかも聞こえず、『頑張れ』という思いが伝わってきた。感謝したい」と話した。

　野球賭博に関与して名古屋場所を謹慎休場した力士に、連日けいこをつけた白鵬はこの日、豊ノ島を指名した。厳しい申し合いとぶつかりげいこを終えた豊ノ島は「泥まみれになって、すっきりとした。横綱の愛を感じた」と感謝した。白鵬は「この３日間、思っていた以上の熱い声援をもらった。あらためてファンの大切さを感じた」と満足そうに話した。

　各地で警察と協力して暴力団排除策を取っており、ここまで目立った問題は起こっていない。一行は秋田県に移動し、１０日に秋田市、１１日に北秋田市で巡業を行う。