2010-06-21
「電子書籍の普及」と「ソーシャルメディア」は、遠い日の花火ではない
「電子書籍の普及」
と
が、蜜月関係にある、というお話。
『電子書籍の衝撃』
という本を読みました。
以下4つがあると書かれています。
1.電子ブックを購読するのにふさわしいタブレット(kindleとかiPadとか)
2.タブレット上で本を購入し、読むためのプラットフォーム(ibookとか)
3.電子ブックプラットフォームの確立が促すセルフパブリッシングと、本のフラット化
→「有名な人が書いたから」「ランキング上位だから」とかに左右されずに、
「自分がいいと思うものを選ぶ、読む、評価する」という
アンビエント化を指してます。
4.本と読者が織りなす新しいマッチングの世界
今まで、日本で電子ブックが根付かなかった理由は、
日本の出版業界の構造により、3がなかった
そして、ネット文化が未成熟だったため、4もなかった
からのようです。
ただ、1に素晴らしい端末(iPad)が登場し、
(1)業界が電子ブックを無視できない潮流になってること
(2)3の価値観がユーザーに芽生えていること
(3)4の文化が出来つつあること
により、日本でも電子ブックが普及する、と書かれています。
(3)についてちょっとだけ堀ってみます。
(3)は、ソーシャルメディアそのものです。
Facebookのlikeボタンしかり、
Twitterでフォローしてる人が「この本いい」って
言ってたのを聞いて、本に興味を持つ、買う人しかり、
マイミクのブックレビューしかり・・・
TV、雑誌でオススメの本、
卸に言われるがままの本屋さんの平積みの本よりも
友人にオススメされる本のほうが
「当たり」な本に出会える確率が個人的には高いです。
電子書籍を利用したばっかりの人が
こんなことを言ってました。
ランキング上位の本しか探せないんだよね〜。」
きっと、プラットフォームに
本との出会いを求めるのは間違っていて、
自分が所属する、構築しているソーシャルグラフで
いい本とは出会えればいいのだと思います。
そういったことが当たり前になれば、
電子書籍もごく普通の慣習として、根付くのかな、と。
そのときに、リアル書籍店舗はどうすればいいのか。
それはまた別の機会に。
※掲題は、大好きだったCMのオマージュ(パクリ)です。
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