August 09, 2010

完投勝利

完封勝利といえるほどの出来ではなかったが
某空港にて無事に成田行き出発便のリードとしての仕事を終えた。
スーパーバイザーに「よくやった」と褒められたから
完投勝利ぐらいの感じ。

気をよくした私は6時で勤務終了の予定だったものを、
2時間残業に立候補。
ニューヨーク・ラガーディア行きのゲートへ行き国内線エージェントをヘルプしたあと、
今度はローマ行き。
2人のイタリアン・エージェントに混じり3番手として働いた。

私の働く某航空会社。
残業手当は通常の給料より大幅に大きい。

休日出勤とかにも残業手当がつくが
一週間で四十時間が規定のところ
週に110時間以上働いている輩もいる。

ということは残業が70時間以上。
仮に120時間とすると残業80時間。

で、残業はすればするほど雪だるま式に1時間あたりの残業代が大きくなる。

120時間働いた場合、勤務時間は通常の3倍だが、もらう給料は5倍以上になる。

あるエージェントは奥さんや子供と別居状態。
まあ、ある意味で私も似ているが、
その人の奥さんと子供たちは中近東のとある国に移住した形になっている。

「俺には仕事しかない」ということで、1年のうち10ヶ月ぐらいは、そんなペースで働き、
ラマダンの時は週四十時間ペース。
で年に1度、1ヶ月間は奥さんや子供たちに会うために中近東に行く。

もう20年選手なので元の給料も高い。そしてそんな形で残業の鬼になるから
マネジャーとかより遥かに大きな金を稼いでいる。

私としてはちっとも羨ましくないが、冷静に考えて、
自分が60歳になった時、今の仕事はとてもオイシイ仕事になると思っている。

現在の収入だけ考えれば、もっと給料の高い仕事はいくらでもある状況だが、
サラリーマンをやって重役にでもならないかぎり世間の60歳は稼いでいない。
65歳、70歳となればなおさらだ。

私は47歳で入社だから給料がMAXになるのは57歳。
勤続年数(最低5年)と年齢を足して60歳になれば
いつでも退職でき、飛行特典は家族全員私が生きている限り
一生ついてくるわけだが、それを思って「○○歳で引退」と考えていた。

そしてその考え、最近気が変わった。
歳をとったら給料が下がってもおかしくない世の中で、これはいいぞと思い、
体が動かなくなるまで、この仕事を続けようと思い始めたのである。

周りには60歳で入社して現在70歳という人もいる。
その人なんか今日、私と同じように残業している。

グダグダ書いたが、私なりの老後プランである。
休みたい時はほとんど休みたいだけ休めるし、
働きたければ週百時間以上も働ける。

生涯現役ってなんと素晴らしいことか。
私は仕事をしない身分に夢は感じない。

一生世界中旅が出来れば、私にとってそれが何よりの幸せなのだ。






jimmysuzukiusa at 13:00│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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