これはブログでなくHP(基本事項の記載完了)です。本HPには桜井淳の水戸事務所・カリフォルニア事務所・ニューヨーク事務所の(1)業務内容(2)日米大学での作業内容(3)米国活動内容(4)学術セミナー開催案内等を掲載しています。各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容(b)桜井経歴・哲学・著書(c)学術セミナー内容(d)米国での活動内容等が分かります。著作権・情報のオリジナリティを確保するために本HPのコピー・引用・電子媒体へのリンクは禁止します。事務所への連絡はアメーバ会員に手続きすれば右欄の「メッセージを送る」によって誰にでもできます。このHPのUSA版も公開中です。毎月、メルマガ「桜井淳&事務所スタッフの作業内容」を発行しています。


桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-原発のどこが危険か 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-原発事故の科学

「原発のどこが危険か」(朝日新聞社、1995)__「原発事故の科学」(日本評論社、1992)

桜井淳カリフォルニア事務所-新幹線安全神話が壊れる日 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-崩壊する巨大システム
「新幹線「安全神話」が崩れる日」(講談社、1993)___「崩壊する巨大システム」(時事通信社、1992)

Sat, August 07, 2010 stanford2008の投稿

(2)桜井淳の哲学(続)

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Wed, August 04, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の「トレッキング写真集No.5エベレスト(準備中)など」

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Sun, August 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の今年の学会対応

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以下は桜井淳の2010年(CY)に発表する論文です(①②③は受理済み、④は作成中)。


①米科学社会学学会口頭発表単独1件(Criteria of National Project on Domestically Developed Power Reactors and Nuclear Cycle Technology in Japan and Proposal of a New Evaluation Model)(2010.8.26-28)


②科学技術社会論学会口頭発表単独1件(物理学者アルビン・ワインバーグが提案したトランス・サイエンスの歴史構造)(2010.8.29)


③Joint International Conference on Supercomputing in Nuclear Application and Monte Carlo 2010口頭発表連名ファーストオーサー1件・報文集論文1編(Monte Carlo Research Activities Performed in Special Research Committee of Atomic Energy Society of Japan)(2010.10.17-20)


④欧州科学技術論連合論文誌"Social Studies of Science"原著論文単独1編(Criteria of National Project on Domestically Developed Power Reactors and Nuclear Cycle Technology in Japan and Proposal of a New Evaluation Model)



世界でも代表的な二大科学技術社会論論文誌("Social Studies of Science"と"Science, Technology and HumanValues")の内容を調査しました。前者と後者とも、創刊以来、各々約1500編の論文が掲載されています。


それら約3000編の論文を読んで気づいたことは、日本人の寄与が少ないということでした。連名まで含めれば、5名になりますが、単独ないしファーストネームは、たった、ひとりだけでした。そのひとりとは東大大学院人文社会系研究科の松本三和夫先生です。松本先生は、日本科学技術社会論学会会員ですが、他の4名は、そうではなく、哲学や社会学が専門ではないかと推察されます。日本の社会科学の研究者が書いた論文のうち、海外の代表的な学会論文誌に掲載された例は、極めて少なく、なかなか実現困難なようです。原因は、テーマの国際性、もうひとつは、文学作品のように痒い所に手の届くような英語表現ができないことにあるように思えます。


松本論文は、表題The Uncertain But Crucial Relationship Between a 'New Energy' Technology and Grobal Environmental Problems : The Complex Case of the 'Sunshine' Project, "Social Studies of Science", Vol.35, No.4, pp.623-651(Aug.2005)です。


それは、5章からなり、注約50箇所、引用文献約50編からなる20p.の原著論文です。内容は海洋温度差発電(Ocean Thermal Energy Conversion ; OTEC)プロジェクトの政策的破綻の歴史的・構造的分析です。英語表現は、文学や社会科学のそれというよりも、むしろ、理工系論文のようになっています。文章表現的には、略語を多用し、英語表現的には、関係代名詞を多用しています。英語表現が特に巧みというふうには感じませんでした。


内容的には、8割が文献からの事実関係の引用になっており、考察は少ないように読み取れます。それにもかかわらず、なぜ、掲載されたかと言うと、それなりの理由が見出せます。松本先生は、いきなりその論文を書いたのではなく、まず、「知の失敗と社会」(岩波書店、1999)において、国際的に通用するテーマと位置づけられるOTECについて、約40p.まとめており、しっかりした文献調査と論理構成ができていました。それを基に英文論文を書いたのです。「知の失敗と社会」の執筆から"Social Studies of Science", Vol.35, No.4, pp.623-651(Aug.2005)掲載まで、少なくとも、数年かかっており、それなりの準備と努力が払われていたと推察されます。テーマ設定とまとめの手順については大変参考になりました。


原研での勤務経験から得た問題意識を整理して、"原子力開発の構造分析"をして、科学技術社会論学会論文誌「科学技術社会論研究」に2編の原著論文が掲載され、2編の原著論文が投稿中ですが、さらに、国際的に通用するテーマである"原子力ナショナル・プロジェクトの評価法"の原著論文をまとめることができる段階に到達しました。その論文を"Social Studies of Science"に投稿予定です。松本先生の話では「査読者が多かった」ということでした。世の中の学会論文誌では、普通、2-3名の査読者ですが、特に多いということは、5名くらいでしょう。審査が特に厳しいのでしょうが、不可能ではなく、挑む価値は十分にあるように思えます。


STS研究者を名乗るには"Social Studies of Science"か"Science, Technology and HumanValues"に複数の原著論文が掲載されていなければならないように思えます。日本のSTS研究者は、哲学・科学史・社会学の出身者であり、それらの分野で実績があるものの、国際的に通用するSTS学会論文誌での実績がありません。日本のSTS研究者は、まだ、試行錯誤の段階と位置づけられます。


Sun, August 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の今年のマスコミ対応

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特に大きな産業事故・自然災害でもない限り、毎年平均30件くらいの新聞・テレビ・週刊誌・月刊誌等からのインタビューに応じています。下記に示すとおり、今年もごく普通の幕開けでした。インタビューを受けた分野は、意外にも、19件中14件が鉄道事故・故障(新幹線の技術的にはさほど深刻でない不祥事)でした。



(1)1月29日15:15-15:20、テレビ朝日報道部から北海道の踏み切りで発生した特急「スーパーカムイ24号」とダンプカーの衝突事故について(事故時、吹雪)、電話インタビュー(録音)を受けました。当日、夕方の「スーパーJチャンネル」で事故映像の中に氏名を示して録音された音声が流れていました(放映時間18:10-18:15)。インタビューを受けた時、比較宗教学の視点からの寺院調査のため、水戸線稲田駅から西念寺(浄土真宗、京都から越後に流刑後に親鸞が20年弱布教した寺)へ通じる国道6号の歩道を移動中でしたが、歩きながら対応しました。


(2)2月2日、朝日新聞社論説室より1月29日に発生した東海道新幹線架線切断(小田原駅-新横浜駅の間)にともなう長時間停電事故について、インタビューを受けました。新幹線のATC(Automatic Train Control)システム、CTC(Centralized Traffic Control)システム、新幹線基地での点検・修理等の運転・管理技術の半世紀弱の歴史と安全実績について、説明しました。関連する社説は4日付に掲載されました。


(3)2月4日、「茨城新聞」に客員論説委員として執筆したプルサーマルについての原稿が掲載されました。


(4)2月22日12:00-13:00、JR新橋駅近くの喫茶店で「週刊エコノミスト」編集部と原稿内容について、打ち合わせを行いました。


(5)2月22日14:45、日本テレビの「ズームインSUPER」から"撮り鉄"による「特急走行妨害行為」について、当日インタビューの依頼がありましたが、すでに、青森県下北半島六ヶ所村核燃料サイクル施設の調査のために、発車直前の東北新幹線「はやて」の車中にいたため、対応できませんでした。


(6)3月4日0:15、毎日新聞社大阪本社社会部の記者から、3月3日に博多発東京行きの「(700系)のぞみ56号」の西明石-神戸間で生じたギアボックス異状にともなう停止トラブルについて、インタビューを受けました。JR東海大阪第一車両所での4日午前の調査では、ギアボックスのケース外壁が大きく破損していることが分かりました。オイルが漏れ、ギアの発生熱でオイルが過熱したため、異臭・発煙につながったものと推定されます。


(7)3月8日17:10、産経新聞社社会部の記者から、3月3日に博多発東京行きの「(700系)のぞみ56号」の西明石-神戸間で生じたギアボックス異状にともなう停止トラブルについて、起因事象がモーターの動力を伝えるギアのベアリングに問題があったことについて、インタビューを受けました。昔、ベアリングの材質の微妙な相違により、似たようなトラブルがありました(「新幹線「安全神話」が壊れる日」参照)。ベアリング、すなわち、コロについて詳しく説明しました。


(8)3月8日10:30、読売新聞社社会部の記者から、3月3日に博多発東京行きの「(700系)のぞみ56号」の西明石-神戸間で生じたギアボックス異状にともなう停止トラブルについて、起因事象がモーターの動力を伝えるギアのベアリングに問題があったことについて、インタビューを受けました。ベアリング、すなわち、コロについて詳しく説明しました。


(9)3月9日、「週刊エコノミスト」(2010.3.16日号)に「「もんじゅ」運転再開」についての原稿が掲載されました。


(10)3月9日17:10、中日新聞社福井支局の記者から日本原電敦賀1号機の高経年化と寿命延長についてインタビューを受けました。敦賀1号機(1970.3.14商業運転開始)だけでなく、関連する関西電力美浜1号機(1970.11.28商業運転開始)や東京電力福島第一1号機(1971.3.26商業運転開始)についても同様の説明をしました。世界で運転中の軽水炉では、米オイスタークリーク(1969.12.1商業運転開始)と敦賀1号機がいちばん長く運転しており(設計寿命の40年を越え、寿命延長期間に入りました)、世界的に見ても高経年化対応の試験炉的な位置づけになっていることを説明しました。


(11)3月11日10:50、日本経済新聞社大阪本社社会部の記者から、3月3日に博多発東京行きの「(700系)のぞみ56号」の西明石-神戸間で生じたギヤボックス異状にともなう停止トラブルについて、起因事象がモーターの動力を伝えるギアのベアリングに問題があったことに対するインタビューを受けました。ベアリング、すなわち、コロについて詳しく説明しました。


(12)4月14日17:15、日本経済新聞社大阪本社社会部の記者から、昨年、神戸電鉄で発生した自動列車停止装置ATS-P(Automatic Train Stop)の作動にともなう乗客への影響について、ATS-WとATS-Pの相違、ブレーキ作動時の緩和策についてのインタビューを受けました。ATS-Pは、他の型の欠点を改善した最もアドバンスな機能を有しており、制限速度と走行速度の差に応じた自動ブレーキ効果が期待できます。しかし、ブレーキ作動時に、乗客への影響をなくすことはできません。乗客が立っていれば、慣性によって、多少、進行方向に前のめりになり、姿勢バランスを崩すことになるかもしれません。


(13)4月23日13:45、日本経済新聞社大阪本社社会部の記者から、JR各社、特に、JR西日本の安全管理についてインタビューを受けました。


(14)5月12日11:30、毎日新聞社環境科学部の記者から「もんじゅ」運転再開後のトラブルの内容と評価についてインタビューを受けました(「毎日新聞」2010年5月13日付朝刊の一面に掲載済み)。


(15)5月13日、「茨城新聞」に客員論説委員として執筆した「もんじゅ」運転再開についての原稿が「時論」欄に掲載されました。


(16)5月15日、「日経ものづくり」へナショナル・プロジェクトについての原稿を提出しました。


(17)5月15日、「毎日新聞」へ六ヶ所村核燃料サイクル基地調査報告についての原稿を提出しました。


(18)5月29日(高山のトレッキング後、翌日の男体山のトレッキングに備え、中禅寺湖畔のホテルにて)17:30-18:00、読売新聞社松江支局の記者から5/31に判決の出る島根原発訴訟についてインタビューを受けました。「日本の原発訴訟例からして今回も原告敗訴」と予測しました。


(19)5月31日15:00-15:30、読売新聞社松江支局の記者から5/31に出た島根原発差し止め訴訟判決内容(原告敗訴)についてインタビューを受けました(コメントが「読売新聞」島根県版2010年6月1日付に掲載)。


(20)7月26日13:22、毎日新聞社東京本社環境科学部の記者から核燃料サイクルについて電話がありましたが、ちょうど、谷川岳登山の最中で、第一頂上のトマの耳(薬師岳、1963m)に達する直前であったため、さらに、疲労が頂点に達していたため、翌日にして欲しいとお願いして電話を切りました。


(21)7月28日19:55、毎日新聞社東京本社環境科学部の記者から核燃料サイクルについて電話がありました。約30分間、核燃料サイクルについて説明し、その後で、さらに、世界と日本の現状、特に、六ヶ所村の施設(ウラン濃縮と再処理)、原子力政策について、数項目の質問を受けました。8月3日に掲載予定。


(22)7月31日、茨城新聞社客員論説委員として、担当の原子力について、定期的な原稿を提出しました。掲載日は9月5日の予定。


(23)8月9日13:10から約10分間、日本テレビ「スッキリ」から、本日11:00頃に発生した「のぞみ」の煙発生トラブルについて、インタビューを受けました。架線・車両下部の受電・電力変換系・車内電力供給系について説明しました。


(24)8月9日15:20から約10分間、日本テレビ「ズームインSUPER」から、本日11:00頃に発生した「のぞみ」の煙発生トラブルについて、インタビューを受けました。架線・車両下部の受電・電力変換系・車内電力供給系について説明しました。


(25)8月9日17:20から約20分間、日本テレビ「スッキリ」から、本日11:00頃に発生した「のぞみ」の入口附近の配電盤からの煙発生トラブルについて、より詳細な情報を基にしたインタビューを受けました。明朝放映の録音を本日中に取り直すことになりました。


(26)8月9日17:300から約10分間、日本テレビ「スッキリ」から、明朝放映のための電話インタビューを受けました。

Sun, August 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の「トレッキング写真集No.4日本アルプスなど」

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Sun, August 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の米大学での問題意識と作業内容(1)

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Sun, August 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の日米大学との共同研究(1)

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Fri, July 16, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の東大本郷での問題意識と作業内容(2)

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【H21(2009)年度第1回大学院宗教学演習(ユダヤ思想研究)ゼミの感想】



東大大学院人文社会系研究科のH21(2009)年度第1回大学院宗教学演習(ユダヤ思想研究)ゼミが2009年4月10日15:00-16:40に法文一号館2階ゼミ室で開催されるため、当日は、いくつかのスケジュールをこなすことを目的に、午前中に上京しました。


最初に、上野公園で桜を楽しみながらゆっくり散歩、つぎに、すぐとなりの東京国立博物館平成館で開催されていた阿修羅展を楽しみ、その後、入学式が行われていた東京芸大のキャンパスを通り抜けて、思い出の言問通りに出てみました。


その通りは、古い町並みで、通りの両側には、さらに、谷中側の地域には、数多くのよく管理されたこぎれいな大小さまざまな寺があり、小京都といった雰囲気です。落ち着いたその雰囲気がエキゾチックであるためか、都内の施設では、外人観光客に最も人気のある地域のようです。私も殊の外、気に入っており、何も考えることなく、ただ、無心になって、ゆっくり散歩することがあります。


東京芸大前から言問通りをゆっくり西に進み、根津交差点を通り抜けて、14:00頃、最終目的地の東大本郷キャンパスに到着しました。まず、安田講堂前の公園の地下の巨大空間(3階建て建物くらいの大きさの吹き抜き構造)の学生食堂(20人が座れる食卓が21くらいあり、少なくとも約420名が同時に利用できます)でいくぶん遅い昼食を済ませ、ゼミ室へ向かいました。


桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-東大本郷東西銀杏並木2009.11
東大本郷東西方向の銀杏並木2009.11(奥が

安田講堂、左側がゼミ室のある法文1号館、

右側が文献調査に利用している宗教学・宗教

史研究室図書室のある法文二号館)


法文一号館は、古い建物ですが、事務部門のある東側半分への入口内部の大きな空間は、改修され、古いホテルのロビーのような雰囲気です。


今回は、第1回ゼミであるため、先生から今年度の目標の説明があり、その後、10名の自己紹介がありました。よくある普通の短い自己紹介ではなく、研究内容と問題意識を十分時間をかけて、ていねいに説明していたことが印象的でした。皆、大変優秀な学生です。博士課程のゼミであるためか、10名のうちのいくつかの研究室から集まった6名は、すでに、博士論文をまとめ中でした。その分野(分野によらず人文社会系はみなそうかもしれませんが)では、博士課程3年間で博士論文をまとめられるのは、話題になるくらい傑出して優秀な学生であって、普通、それプラス、2年か3年くらいかかるようです(修士課程から合計すると7-8年となり、社会科学の分野では、これは標準的な期間で、それも出来のよい上位半分のみであり、残り半数は、予備審査さえ受けさせてもらえないのが現状です)。その意味では総合文化研究科と同じと感じました。私は七番目に自己紹介をしました。


ゼミ後の帰路は、正門から南へ約500mの本郷三丁目交差点までゆっくり歩き、春日通りを東へ約1200m歩き、JR御徒町駅へ、そして、上野を経て、水戸へ。


これまで、何度も通った言問通りと春日通りは、いつもより、距離を感じましたが、それは、急ぐ必要のない旅のためか、意識的にゆっくり歩いたためか、30歳台や40歳台前半の感覚との比較のためか、年齢による足腰の衰えのためか、いつもの時間感覚とは異なっていましたが、新たな旅の出発の日は、実に充実した一日でした。今後は身体に負担にならない範囲で通うことになります。(2009.10以降は地下鉄大江戸線の御徒町駅-本郷三丁目駅間を利用しています。)



【問題意識】

2009年5月22日(金)15:00-17:00、東大本郷キャンパス法文1号館で開催されたユダヤ思想研究ゼミに出席しました。


ゼミ前、いつものように、法文二号館の南にある三四郎池の周りを散歩しました。周囲の森と池は、すり鉢の斜面と底のような形で、平地と20-30mくらいの落差があります。池は、複雑な形状をしていますが、縦横150mくらいの大きさで、意外と浅く、深い森に囲まれ、数十匹の鯉が泳いでおり、錦鯉もいましたが、雑魚は確認できません。池の水は、人工的な流れを作っておらず、自然のままの増減しています。周りは、高低差はありますが、歩きやすい石段になっていて、散歩できるようになっており、キャンパスにいながら深い森に覆われた山奥をハイキングするような感覚に浸れます。山奥の自然そのままといった感じです。意外と大きく感じ、周囲散歩に10分くらいかかります。


桜井淳カリフォルニア事務所
三四郎池の周囲の新緑の森


桜井淳カリフォルニア事務所
新緑期の三四郎池(1)


桜井淳カリフォルニア事務所-新緑期の三四郎池

新緑期の三四郎池(2)

当日午前、新築された大規模な東大病院の各階内部を詳細に見学しました。約30年前に見た光景とは雲泥の差でした。日本でも世界でも最先端の最大規模の病院。医学部と附属病院の敷地面積は、本郷キャンパスの約三分の一を占め、権力の象徴です。いまは、どこの病院でも事務処理がコンピュータ化され、情報が速く伝わり、診察が効率的に行われていて、いろいろな過程でも、患者の待ち時間が少なくなっています。


桜井淳カリフォルニア事務所-東大附属病院
附属病院(道路の背景は建設中のスカイツリ

ー、2010.5.7追加)


桜井淳カリフォルニア事務所
不忍池側から見た東大附属病院(中央奥の

建物、その左側は東大大学院医学研究科建

物)


附属病院だけでなく、新築された総合研究棟(地上14階地下1階、建築施行は大成・鴻池・松村特定建築工事共同企業体)や医学部総合研究棟(地上14階地下2階、建築施行は大成・戸田・辻特定建築工事共同企業体)や理学研究科中央棟(設計者は㈱日建設計、地上14階地下2階、建築施行は鴻池・松村特定建築工事共同企業体)の各階を見学し、最近の建築技術と空間の取り方の昔との相違を実感しました(設計者・施行会社についての情報は「学内ツア事務局」より)。特に安田講堂の背後に見える理学研究科中央棟の建物は立派に感じました。1階にはノーベル賞受賞者の小柴昌俊氏の業績を記念して開設された小柴記念館が設けられていました。特に1階部分の吹き抜け構造の空間の取り方がすばらしいと感じました。


桜井淳カリフォルニア事務所-東大医学研究科

大学院医学研究科施設


桜井淳カリフォルニア事務所-東大理学研究科
大学院理学研究科施設


桜井淳カリフォルニア事務所-東大経済学研究科
大学院経済学研究科施設


桜井淳カリフォルニア事務所
東大工学部8号館(最新施設のように見えます

が、1950-60年代に建設された古い施設に耐

震補強を施して内部をリフォーム。幅の広い縦

の構造材と斜めの構造材が耐震補強材。内部

は最新施設と変わらない出来栄えです。)


在職中、安藤忠雄教授は、赤門(入口手前わきには、総合図書館前の噴水の両側にそびえるクスノキと同じ樹が植えられていますが、なぜ、クスノキなのか、「学内ツア事務局」に質問しても、的確な回答は、得られませんでした)(独自に調べてみますと、樹木に樟脳の香りがするため、"魔除け"の意味があるようです)と正門の中間位置の塀ぎわに新設された細長い福武ホールの設計をしました(安藤忠雄事務所HPにて確認)が、もし、上記三施設の設計が安藤教授の設計であったならば、もっと高く評価しましたが、そうでなくて、残念です(安藤氏のような建築設計士の守備範囲(概念設計・応力計算含む詳細設計・電気・空調・装飾等)については、一般論としてですが、東大大学院工学研究科建築学専攻の準教授に質問・事実関係の確認)。福武ホールの設計が特にすばらしいとは思えません。高いコンクリートの壁准建物と通路を遮断しているところに特有の考え方が表現されていますが、閉鎖的な印象を与えています(いずれ「安藤忠雄論」をまとめます)。


桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-東大本郷福武ホール
福武ホール地下1階から地下2階


本郷キャンパス全体の約三割くらいの建物が最先端の建築技術で建設され、キャンパスの光景も歴史ある建物から徐々に変わりつつあると感じました。


構内の大きな建物配置案内板を見て最近の変化に疎かったと反省しています。原子力関係の建物のあるキャンパスは、弥生キャンパス(本郷キャンパスの道路を挟んで北側にある農学部の敷地も弥生キャンパス)でしたが、名前が変わっており、浅野キャンパスになっていました(浅野侯爵邸(浅野長政の子孫か?)があったため)。弥生は地区名でそのままキャンパス名に使われてきました。


ところで、本郷キャンパスには、安田講堂(基本設計は、当時、建築学科の内田祥三教授が担当、築約100年、なお、法文一号館等の統一されたデザインの建物も内田教授の設計、築約90年)の北にあるローソンのコンビニ、附属病院内の一般外来棟にあるコンビニやローソンレストラン、入院棟にあるコンビニやレストラン、附属病院の前にある小さな小さな売店、医学部施設を転用した二階の第二食堂、理学研究科中央棟の1階にあるコーヒー軽食ショップ、安田講堂前の公園の地下にある大きな学生食道、法文二号館地下一階にある食堂、赤門近くにある最近建設された福武ホール内のコーヒー軽食ショップなど、いろいろな施設があり、昔とは様変わりしています。


特別な事情でもない限り、健康上の理由から、あまり食堂を利用せず、いつも、安田講堂わきのローソンのコンビニでミネラルウォーターとサンドイッチを購入しています。


桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-正門 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-赤門
正門___________________________________________________赤門


桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-赤門前のクスノキ 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-正門赤門の間の塀ぎわのクスノキ
赤門外のクスノキ___________________________________正門と赤門の間の塀ぎわのクスノキ

桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-正門両側のクスノキ 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-総合図書館前のクスノキ
正門両側のクスノキ_________________________________総合図書館前のクスノキ

桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-安田講堂 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-総合図書館
安田講堂と東西方向の銀杏並木_________________総合図書館

桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-法文一号館 桜井淳カリフォルニア事務所のHP代わりの硬いブログ-法文二号館
法文一号館の中央ゲート(正門から見て左)___法文二号館の中央ゲート(正門から見て右)


桜井淳カリフォルニア事務所
仏陀像(法文二号館1階から2階への階段廊

下、研究・教育用展示物)


本郷キャンパスは、広く、自身の研究に関係する施設以外、中に入ることもなく、知らないことも多くあります(建築学の視点から調査継続)。改めて本郷キャンパスの隅から隅まで歩いてみると、20歳台に歩いた時よりも、はるかに大きく感じました。その感覚の差は年齢による足腰の弱りのせいでしょう。


2009年6月26日14:00-15:00は東大本郷で「東大宗教学年報」(主に、大学院人文社会系研究科宗教学研究室の修士課程と博士課程の院生の原著論文約10編)と日本宗教学会論文誌「宗教研究」(原著論文約10編のうち3編が院生、残りが大学教員)の文献調査をしました。論文内容は完全に哲学の世界です。H21年度いっぱい文献調査を続け、原著論文の芽を育てます。2009年6月26日15:00-17:00はゼミに出席しました。ゼミ出席は月1回をめやすにしています。


H22(2010)年度は、これまで、5月7日15:00-17:00、6月11日15:00-17:00、7月9日15:00-17:00のゼミに出席しました。本当は、毎週のように、もっと多く出席しなければならないのですが、事情があって、はがゆい思いをしています。

Thu, July 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳の「トレッキング写真集No.3谷川岳など」

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Thu, July 01, 2010 stanford2008の投稿

【事務所報告】定期的に開催している各種学術セミナーの内容(4)【桜井学校講義内容】

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(32)「イスラエルの核開発解読セミナー」(2010年開始)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 本論に入る前に、まず、イスラエルについての基礎的問題から入ります。


「イスラエル」という語は、「旧約聖書」に由来し、ヤコブがある者から授かった「神の勝者」の意味を有します(旧約聖書」の「創世記」32章24-29節「ペヌエルの格闘」)。語源はヘブライ語の「イシャラー(勝者)」と「エル(神)」からの合成語に由来しています。後に建国されたイスラエル王国(紀元前926年にイスラエル王国がイスラエル北王国とイスラエル南王国に分裂)に引き継がれ、1948年に建国されたイスラエル(現在、面積2万平方km、人口700万人、公用語ヘブライ語・アラブ語、宗教はユダヤ教76.1%・イスラム教16.2%・キリスト教2.1%)の国名の由来になっています。


(旧約聖書」の「創世記」32章24-29節「ペヌエルの格闘」。皆を導いて川を渡らせ、持ち物を渡してしまうと、ヤコブは独り後に残った。そのとき、何物かが夜明けまでヤコブと格闘した。ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘しているうちに腿の関節がはずれた。「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」「お前の名は何というのか」とその人が尋ね「ヤコブです」と答えると、その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったのだから。」)


今日のパレスチナ問題は、アラブ人を中心としたパレスチナ人が住んでいた所にユダヤ人が入ってきたことに起因する政治問題です。世界のユダヤ人と米国がイスラエルを支援し、イスラム教圏内のエジプト・イラク・レバノン・サウジアラビア・シリア・ヨルダン等がパレスチナを支援しています。


パレスチナ問題の根源は英国国際政治に起因しています。と言うのは、歴史的に見れば、ローマ帝国からオスマントルコ帝国へ、その後、英国は、第一次世界大戦でオスマントルコ帝国からパレスチナを奪ったことにより、パレスチナは、英国の統括領だったためです。英国は、第一次世界大戦に勝利したら国家を持っていないユダヤ人の新国家を承認すると宣言したため、世界に散っていたユダヤ人は、パレスチナの土地を購入しました。


「旧約聖書」の「出エジプト記」に拠れば、ユダヤ人は、神との契約により、永遠の約束の地であるカナン(古代パレスチナの一部)を手にし、紆余曲折後、戦後、世界に散っていた人々が再びパレスチナの地に入りました。しかし、その問題をアラブ人からなるパレスチナ側から見れば、自身の住み慣れた母屋(パレスチナ)に他人が入り込んできて、かつての住人に対して、裏庭の小屋(ヨルダン川西岸とガザ地区)に出て行けと言われているに等しいのです。いまのイスラエル・パレスチナ問題は、歴史的には、「「出エジプト記」(正確にはモーセ五書「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」)まで遡らなければならない大変複雑な問題です。


ここから本論に入ります。


イスラエルの核生産施設はイスラエル南部に位置するネゲブ砂漠の中のディモナにあります。ディモナの仏国技術により建設された熱出力24MWプルトニウム生産炉(重水減速型重水冷却炉、天然ウラン燃料)は、1963年に運転を開始し、1977年から本格的なプルトニウム生産に入った。


あえて分類すれば、インドのヒンドゥー教の核、パキスタンのイスラームの核、イスラエルのユダヤ教の核、(もし実現すればイランのイスラーム教の核)となります。イスラエルとイランの核の位置づけが重大な意味を持ちます。神は自衛のための核を選択したのかという問題が浮上してきます。「旧約聖書」等の各聖典から生存と自衛の考え方の考察を行います。


イスラエルは、核を保有している強みから、自国の安全保障のために、1981年、F16戦闘機(MK-84爆弾2発搭載)からなる8機編成により、ヨルダンとサウジアラビアの領域侵犯してイラク西部から、イラクのバクダッド郊外に仏国技術によって建設中の完成真近のオシラク原子炉(仏語のオリシスとイラクの合成語、プルトニウム生産炉)を空爆破壊しました(「バビロン作戦」と命名、計16発の投下MK-84爆弾のうち14発が原子炉建屋に命中)。さらに、2007年にも北朝鮮技術によると推定されていたシリアの建設中の原子炉を空爆破壊しました(建物構造の類似性から北朝鮮との関係が疑われていただけで、決定的な証拠は見出されていませんでした)。それに対して、イラクとシリアは、核による報復攻撃を恐れ(桜井推定)、反撃しませんでした。


核保有国で核実験していないのはイスラエルだけです。イスラエルの核設計技術からすれば、核実験していなくても兵器としての信頼性に疑問が投げかけられるほどではありませんが、厳密な議論はできない状況であって、「未知の領域の核」と定義しておきましょう。


10:00-11:00 産業技術力
11:00-12:00 熱出力24MWプルトニウム生産炉(仏国から導入した重水炉)・再処理工場(仏国から導入した技術、年間プルトニウム抽出量約40kg、年間ウラン処理量推定十数t)


昼休みには偕楽園公園散歩


13:00-14:00 ディモナにあるプルトニウム生産炉で1977年からエンジニアとして働いていたモルガディ・バヌヌ氏(1988年にイスラエル国家機密漏洩罪で18年の懲役刑を言い渡された)による1986年にロンドンの「サンデー・タイムズ」に公表した証言内容

14:00-15:00 核設計能力及び核保有数(モルガディ・バヌヌ氏の証言に拠れば200個、核実験回数0回)

15:00-16:00 核搭載ミサイル配備数80機(「朝日新聞」2009.7.28付朝刊)

(米国2702機(1030回、初実験1945年)、ロシア4834機(715回、1949年)、英国160機(45回、年1952)、仏国300機(210回、1960年)、中国186機(45回、年1964)、インド60-70機(6回、1974年)、パキスタン60機(6回、1998年))(「朝日新聞」2009.7.28付朝刊、ただし初実験年は桜井が補足)

16:00-16:30 自由討論


(3)担当者 桜井 淳(物理学者、日本ユダヤ学会会員)
(4)配布資料 ①桜井「核設計メモ」(200字原稿用紙50枚相当)

(5)応募資格 イスラエルの核開発に興味を持っている者(原則としてM1以上、大学院生歓迎)
(6)定員 20名

(7)参加費 10000円(セミナー開催後、1ヵ月以内に指定口座に振り込み)



(33)「北朝鮮の核開発解読セミナー」(2010年開始)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 北朝鮮の原子力研究施設・性能、プルトニウム生産炉・再処理施設、核設計技術力、独自設計の商業用原子力発電所(黒鉛減速型炭酸ガス冷却炉、建設中段中)、核保有数の根拠について分析します。ヒラリー・クリントン国務長官は、2010年3月に開催された米国内での講演において、「米政府は何でも把握している、北朝鮮の核保有数が1-6個であることも」と示唆していましたが、桜井の炉物理理論と炉物理実験を基にした推定では5-6個です(2008年に韓国政府が発表した10個という数字は、安全保障上の保守的な評価結果と推定されます)。個数の相違は1個当たりのプルトニウム239量(正確な数字は未公表)を現実的にどのくらいに見積もるかに起因しています。


核の小型化の意味は、爆発力を小さくすることではなく、できるだけ大きな爆発力を維持して、ミサイル搭載条件の1t以下に軽量化することを意味しています。初期のごく普通の爆発力の場合、総重量は、プルトニウムの量(推定約8kg)で左右されるのではなくて、鉄容器や火薬の重量(推定約数t)で決まります。よって、軽量化とは、鉄容器や火薬の重量をミサイル搭載条件の1t以下にすることです。


北朝鮮の核についての確実な証拠は米国でも把握していません。日本での議論の内容は、マンハッタン計画時代の情報を基に、核の一般論に過ぎません。その意味では推定のレベルです。日本の議論では非常に基礎的な小型化の意味さえ理解できていません。


根拠は明確にされていませんが、核保有国とは、200個以上の核を保有している国のことです。そのため、北朝鮮は、国際的には正式に核保有国扱いされていません。


10:00-11:00 原子力研究施設・性能(臨界実験装置・熱出力5MWスイミングプール型研究炉等)
11:00-12:00 熱出力5MWプルトニウム生産炉(年間プルトニウム生産量約30kg)・再処理施設(年間ウラン処理能力約10t)


昼休みには偕楽園公園散歩


13:00-14:00 核設計技術力

14:00-15:00 独自設計の商業用原子力発電所(黒鉛減速型炭酸ガス冷却炉、建設中断中)

15:00-16:00 核保有数5-6個の推定根拠

16:00-16:30 自由討論


(3)担当者 桜井 淳(物理学者)
(4)配布資料 ①桜井「核設計メモ」(200字原稿用紙50枚相当)

(5)応募資格 北朝鮮の核開発に興味を持っている者(原則としてM1以上、大学院生歓迎)
(6)定員 20名

(7)参加費 10000円(セミナー開催後、1ヵ月以内に指定口座に振り込み)



(34)「イランの核開発解読セミナー」(2010年開始)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 イランは、米国や国際原子力機関の警告を無視して、濃縮ウラン型の核を開発中です。
その技術力を解読します。


10:00-11:00 原子力研究施設
11:00-12:00 商業用ブシェール原子力発電所(ロシア型100万kW級加圧水型軽水炉VVER-1000、1基運転中、1基建設中
)


昼休みには偕楽園公園散歩


13:00-14:00 遠心分離機約5000台による濃縮ウラン生産能力(日本原燃六ヶ所村ウラン濃縮施設の遠心分離機約25000台による微濃縮ウラン生産能力1050swut)

14:00-15:00 核設計技術力

15:00-16:00 ミサイル設計技術力(北朝鮮のノドンミサイルを基に設計、標的は核搭載ミサイルを80機配備しているイスラエルとされています)

16:00-16:30 自由討論


(3)担当者 桜井 淳(物理学者)
(4)配布資料 ①桜井「核設計メモ」(200字原稿用紙50枚相当)

(5)応募資格 イランの核開発に興味を持っている者(原則としてM1以上、大学院生歓迎)
(6)定員 20名

(7)参加費 10000円(セミナー開催後、1ヵ月以内に指定口座に振り込み)



(35)「鉄道事故・故障分析セミナー」(2010年開始)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
日本には学術的根拠を示した鉄道事故・故障分析の方法と分析結果はありません。主観的方法を排除し、工学理論と技術基準を基に、客観的な方法と分析結果(学会論文誌査読基準)を提示します。


これまでに聞き取り調査・討論した専門家(1988-、桜井淳の2冊の著書参照)
1)野村秋博(当時、JR東海取締役)
2)佐野守彦(当時、JR東海新幹線鉄道事業本部副本部長)
3)磯浦克敏(当時、JR東海新幹線鉄道事業本部施設部長)
4)副島広海(当時、JR東海取締役・新幹線鉄道事業本部長)
5)松田和久(当時、JR東海取締役・総合企画本部)
6)木俣政孝(当時、JR東海技術本部主管)
7)森村勉(当時、JR東海新幹線鉄道事業本部車両部長)
8)その他(当時、JR東海技術系社員・JR東日本技術系社員十数名)


これまで調査した施設等(1988-)
1)1992年にJR東日本上越新幹線の上野駅発-越後湯沢駅着の運転席での運転士の操作の観察(運転課長同席)

(前を走行する新幹線との閉塞区間数で決定される速度信号により自動的に速度変更され(速度を上げる信号の時もあれば、下げる場合も)、運転士はつぎの駅で停車する際、自動ブレーキを解除して所定乗降口の停車位置まで手動で低速微調整運転をしますが、その時の自動運転と手動運転の距離差は、わずか、30mくらいです。新幹線は、途中で特に異常事象でも発生しない限り、ふたつの駅の間では、自動運転に近い条件で運行されており、運転士はほとんど何もしていませんでした。)

2)1993年にJR東日本東北新幹線の仙台駅-郡山駅間での深夜の新型新幹線STAR21の往復試験運転同乗(各車両内試験・運転席操作等の観察)
3)JR東日本新幹線車両所
4)JR東日本仙台新幹線基地
5)JR東海及びJR東日本の新幹線の各地域運転所
6)欧米ロ中の鉄道
7)その他


最近の日本の在来線・地下鉄の主な事故
1)営団地下鉄日比谷線脱線事故(2000)
2)JR西日本尼崎脱線転覆事故(2005)
3)JR東日本羽越線脱線転覆事故(2005)


世界の通常走行時新幹線脱線事故例6例(日本1例)
1)独新幹線ICE車輪損傷による脱線転覆事故(1998、死者101名、直線軌道)
2)JR東日本上越新幹線新潟県中越地震による脱線事故(2004、死者なし、直線軌道)
3)台湾新幹線地震による脱線事故(2010、死者なし、直線軌道)
4)仏新幹線脱線事故3回(1992年車輪トラブル、1993年降雨による軌道陥没、2000年部品落下による台車破損、死者なし、直線軌道)

(上例からは、曲線軌道でのデータが得られないため、いかなる場合でも、致命的な事故につながらないと結論づけることはできませんでした。東海道新幹線は、高い確率で近い将来発生が予測されている東海地震において、世界で最も深刻な安全問題を抱えています。特に、曲線軌道を走行中であれば、地震対策システムによる送電停止・緊急ブレーキでもガードレールの効かない横転型脱線転覆の可能性があります。)



初級コース(1日目、鉄道技術基礎論。事実関係は主に聞き取り調査と国鉄技術研究所編「(学術論文集)高速鉄道の研究」、住田正人「鉄路に夢を乗せて」(東洋経済新報社)、柳田邦男「新幹線事故」(中公新書)、桜井「崩壊する巨大システム」(時事通信社)、桜井「新幹線「安全神話」が壊れる日」(講談社)、桜井「新幹線が危ない!」(健友社)、安田浩一「レールが危ない」(桜井分担執筆)(金曜日)を基に独自分析)


10:00-11:00 世界の鉄道網及び高速化(新規新幹線計画含む)
11:00-12:00 鉄道事故故障率・安全性国際比較


昼休みには偕楽園公園散歩


13:00-14:00 車両(構造設計、電力変換系、動力伝達系)
14:00-15:00 軌道(バラスト、スラブ)、架線(たとえば、東海道新幹線は60Hzで25000V)(点検・保守の技術基準含む)
15:00-16:00 ATS(Automatic Train Stop)、ATC(Automatic Train Control)、CTC(Centralized Traffic Control)、ATO(Automatic Train Operation)システム
16:00-16:30 自由討論


中級コース(2日目、日本の過去140年間(1872年9月12日以降)の事故・故障分析。住田正人「鉄路に夢を乗せて」(東洋経済新報社)、柳田邦男「新幹線事故」、桜井「新幹線「安全神話」が壊れる日」、桜井「新幹線が危ない!」、安田浩一「レールが危ない」(桜井分担執筆)の結果を参考に独自分析)


10:00-11:00 日本の過去140年間の事故故障分析Ⅰ (独自な方法と工学的解釈)
11:00-12:00 日本の過去140年間の事故故障分析Ⅱ(独自な方法と工学的解釈)
13:00-14:00 最近の事故故障分析Ⅰ(特に1988年以降の世界・日本の在来線・地下鉄)
14:00-15:00 最近の事故故障分析Ⅱ(特に1988年以降の日本の新幹線)
15:00-16:00 最近の事故故障分析Ⅲ(特に1988年以降の世界の新幹線)
16:00-16:30 自由討論


上級コース(3日目、鉄道技術の課題。桜井「新幹線「安全神話」が壊れる日」、桜井「新幹線が危ない!」)を基に論理化)


10:00-11:00 1988年以降22年間にわたるJR東海・JR西日本・JR東日本との安全論争の論点
11:00-12:00 高速化
13:00-14:00 軽量化(航空機のような車体構造設計STAR21の脆弱性)
(在来線を含め、一般論としての問題点は、鉄製車体をアルミニウム製やステンレススチール製にしたことではなく、重量を約半分にして、約20-25tにしたことによる構造設計上の脆弱性)
14:00-15:00 脱線対策(安全対策になっていない未熟な安全対策)
15:00-16:00 磁気浮上式鉄道の安全性と経済性(東海道新幹線よりも数百円から1000円高い原因)
16:00-16:30 自由討論


(3)担当者 桜井 淳(元原子力安全解析所副主任解析員)
(4)配布資料 桜井「鉄道事故・故障分析の方法」
(5)応募資格 鉄道安全性に興味を持っている者(原則としてM1以上、大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 30000円(セミナー開催後、1ヵ月以内に指定口座に振り込み)