2010年6月11日 10時40分 更新:6月11日 10時51分
地球に接近中の「マックノート彗星(すいせい)」が11日未明、観測され、北海道名寄市では北東の低い空に、淡くぼんやりと光る姿が見られた。
オーストラリアの天文学者、ロバート・マックノート氏が昨年発見した非周期彗星で、07年に白昼に肉眼でみられると話題になった同名の彗星とは別物だが、今夏、肉眼彗星になると期待されていた。
国立天文台によると、14日に地球から1億6500万キロ付近まで接近し、7月2日には太陽にもっとも近づく。現在の明るさは4.9等で、下旬にかけて2~3等級になるという。
月明かりが邪魔をしない20日ごろまでが見ごろで、21日には、ぎょしゃ座の1等星カペラの近くに見える。【平田明浩】