去就が注目されるヤンキースの松井秀喜外野手(35)の守備に関して、松井のひざの手術を担当したスコット・ロデオ医師の発言が波紋を呼んでいる。
今季、松井に守備につかせず、DHに専念させたロデオ医師は、来季の見通しについて、「手術後、筋肉強化のトレーニングを行い、節制につとめたおかげでワールドシリーズの活躍につながった。彼のような選手は本当に尊敬に値する」と言った上で、「来季、週に4、5回守備につくと再び悪化するだろうが、週に2、3回なら守れる」と言い切った。
これはキャッシュマンGMの「来季もDHだけ」という発言とは大きく異なるもので、松井には心強い言葉。仮に週に2回なら年間50試合前後は守備につくことができるとの“お墨付き”だ。これは、年間を通じて松井を左翼手で起用したいナ・リーグの球団には「NO」という判断となるが、守れない外野手を抱えるチームには、松井を外野とDHで併用できることになり、契約にあたって松井に有利に働きそうだ。
すでにDHのゲレーロがFA宣言し、外野手の一角に不安を抱えるエンゼルスが大きな関心を寄せ始めており、19日(日本時間20日)のヤンキースとの独占交渉権が消滅したあとの他球団との交渉が注目される。