青森市交通部は26日、乗務開始前の出勤点呼時に行われた呼気検査で、道交法の酒気帯び運転の基準値を上回る呼気1リットル当たり0.18ミリグラムのアルコールが検出された、同市交通部東部営業所の運転手(40)を停職4カ月の懲戒処分としたと発表した。今年度、出勤前の呼気検査によって厳重注意以上の処分となったのは既に5人目となった。
 市役所内で会見した間山良輔青森市交通部長によると、20日、市営バスの乗務前に行われている呼気検査で、アルコールが検出された。運転手はこの日、父親の運転で出勤し、飲酒運転はしていなかったが、同市の服務規定違反に当たるとして、停職4カ月の懲戒処分とした。
 出勤前日は休日で、500ミリリットルの缶ビール1本と焼酎の水割りを10杯ほど飲んでいた。運転手は「呼気検査の基準値となる0.05ミリグラムを超えると思っていなかった。反省している」と話しているという。
 同市では乗務開始8時間前以降は飲酒をしないよう指導しており、7月1日には4人目の処分者が出たことから12時間前以降の飲酒はしないようにとさらに厳しく文書で指導していた。間山部長は処分をさらに重くすることは考えていないとし「家族などの協力も得て、自制心を高める方向に努力していきたい」と述べた。
 同市では近く工藤義次企業局長が約200人の市営バス運転手に対し訓示して、再発防止と服務規定順守を徹底させる方針。