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失踪前「田舎へ行く」、川崎の109歳不明問題で孫の女性証言/神奈川

2010年8月8日

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 「祖父は(23年前に)『田舎へ行く』と言って家を出た」―。川崎市幸区の県内最高齢男性(109)の所在が不明になっている問題で、男性の孫に当たる女性(53)が7日、神奈川新聞社の取材に応じた。男性名義の口座に振り込まれている年金の一部は「(男性を)捜す費用に使った」と説明する一方、「生きているか亡くなっているか分からない状況で年金を受け取るのはよくないと思う」と話した。

 埼玉県に住む孫によると、男性はかつて大工をしており、がっちりとした体格。健康で病院にかかった記憶がないという。

 男性は1987年8月、幸区の自宅を後にした。当時86歳だった。タクシーを使いJR川崎駅まで行ったところまでは把握しているが、その後の足取りがつかめていないという。孫らは、男性の実家がある千葉県内や親類の居住地など「思いつく場所はすべて捜した」(孫)が、見つからなかったため同年、幸署に捜索願を出したという。

 「健康だったので生きているのではないかという思いと、年齢的にはもう亡くなっているのではないかという思いで揺れていた」。失踪(しっそう)から10年間に6回ほど、県警本部で全国の身元不明死体の写真を確認しに行ったという。「警察から『似ているところがあれば引き取ったらどうですか』と勧められることもあったが、母(男性の娘)=(74)=は『確信が持てない』といって断っていた」

 孫によると、男性の年金受給額は月5万円強。振り込まれている口座は男性の娘がしばらく管理し、ここ数年は孫が管理しているという。孫は「亡くなったことを証明する資料がなく、裁判所で失踪宣告を出してもらえず、そのまま年金が振り込まれている」と話した。

 娘、孫、ひ孫の住民票を幸区に残して埼玉県内に引っ越したことについては「事情があったため」と話し、孫の夫が経営していた会社が経営難に陥ったことなどを理由に挙げた。

 孫は「3人の住民票は今月中に(埼玉県内の居住地に)移す」と説明。裁判所などで失踪宣告の手続きも進めていくという。

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