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2010年08月07日更新! |
ついに本日(8月7日)、映画祭「サンライズフェスティバル2010夏」がスタートした。テアトル新宿で28日間、サインライズの名作群が各週ごとのテーマに沿って上映されていく。また、スタッフらによるトークショーなども計画されており、ファンにはたまらない1カ月となりそうだ。
本日は前夜祭イデオンナイトとして、「伝説巨神イデオン 接触篇&発動篇」が上映された。最初にいきなり“頂点”をやってしまうところに今回の映画祭の意気込みを感じる。上映の前に日を跨いだトークショーも行われ、多数のファンが駆けつける盛況ぶりだったのだ。
トークショーには、富野由悠季氏、湖川友謙氏、福井晴敏氏が出演。今年「イデオン」は30周年ということもあり、富野氏は「(30周年)記念に1分の1スケール(105メートル)のイデオン作ってくれないかな」と来場者から笑いをとる。今回、30周年ということを忘れていたスタッフも多いというが、再来年は「発動篇30周年」なので、忘れずに超お金持ちの方を募って、お台場にでも静岡にでもイデオンを建ててあげてください(1/1ガンドロワでもいいです)。
イデオンは、福井氏のように発動篇を見て人生が変わってしまったような方がいる文字通り「伝説」の作品。前夜祭では、富野氏・湖川氏から当時の貴重な話が聞けた。湖川氏によれば、オープニングの合体シーンは富野氏自身が原画をやった(富野氏自身は「覚えてない」)とか、湖川氏が「(作画)イメージが固まる前に、リアルな絵でシェリルさんのデザインを描いたら富野氏に瞬殺で没を喰らった」とか、主人公・コスモのキャスト決めに20人~30人ものオーディションをしたなど、非常に興味深い話ばかり。ファンからも「おおっ」というどよめきが絶えなかった。
ちなみに富野氏が一番好きなシーンは、亜空間飛行中のハルルとドバのシーン(私は妹を殺してきたのですよ!! のあそこだ!)だそうで、「当時、『親子の関係』をよく描けたなと思いますね」としながらも、「でも娘は父親の気持ちはちっとも分かってくれない(笑)」とオチまでつけてくれた。さらに傑作だったのが、ツイッターでの発言により熱烈なイデオンファンとして注目されている坂井真紀さんから届いた色紙。偶然かサインの横に「ドバの悲しみが分かる、そんな娘でありたいです」のひと言が!! そんな強い意志なら、ダラムも安心だね。
その後は、湖川氏がその場で描いた特大のイラスト(模造紙サイズ)がもらえるジャンケン大会で盛り上がった。富野氏や福井氏のトークの腰を折りながら湖川氏が描いたのはキッチンやコスモなど計3枚。取材などほっぽってジャンケンに参加したかった……。
トークの中で、富野氏は「この作品を残せたことで、アニメという表現媒体で何かができる可能性がまだあると感じることができる」とコメント。また、「前後篇という形になったり作品には申し訳ないと思うが、(イデオンという)宝を手に入れたことができたことは嬉しい。20年後・30年後にイデオンが再評価されるときが来るだろうとも感じている」と話していた。
このように貴重なトークが聴けるのは映画祭ならでは。「サンライズフェスティバル2010夏」では、今後もさまざまな名作の上映やトークショーが企画され、ますますアツい夏を演出してくれるはずだ。キミも参加してみよう。詳細はこちらの公式サイトを参照。
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