ここから本文エリア 酒気帯び容疑で森県議逮捕2010年08月09日
◆「自覚欠如」「辞職当然」同僚議員ら冷ややか◆ 酒気帯び運転容疑で7日に逮捕された自民党県議の森祐喜容疑者(45)=能美市・能美郡選挙区=は同日、県議辞職願を提出し、受理された。来客でにぎわうコンビニに飲酒運転で突っ込むという、危険かつ非常識な行動に、父親の森喜朗元首相に近い自民党県議や県連関係者らも「自覚に欠ける」「辞職は当然」と突き放した。 小松署によると、同日午前10時20分ごろ、小松市大島町のコンビニエンスストア「ポプラ小松大島店」から「店に車が突っ込んだ。運転していた男の様子がおかしい」と110番通報があった。 森容疑者が1人で運転していたワンボックス車が、駐車場の車止めを乗り越えて入り口前の防風用のガラス壁に衝突。ガラス1枚が割れ、枠も少し曲がった。店内には当時、店員や客数人がいたが、けが人はなかった。 店は森容疑者の能美市下ノ江町の自宅から近く、森容疑者はTシャツと丈の短いズボンの軽装だった。駆けつけた署員に酔ったような口調で「自宅から買い物に来た」と説明。飲酒検査しようとした警察官に自分から飲酒を認め、検査でも規定量以上のアルコール分が検出された。現場が公道上でなかったため現行犯逮捕せず、署に同行を求めて午後5時過ぎ逮捕した。 県議会事務局によると、森容疑者は6日に中央省庁への要望活動で東京に出張する予定だったが、直前の5日夕にキャンセルしていた。 森容疑者は7日夕、藤井義弘・県議会議長に「一身上の都合」として議員辞職願を提出し、同日付で受理された。現職県議の逮捕は、07年4月に長井賢誓議長(当時)が公選法違反(現金買収)容疑で逮捕されて以来。 自民党県連内からも驚きや憤りの声が相次いだ。 福村章幹事長は「世間の常識からけじめをつけるのは当然」と話したが、県連として森容疑者を処分するかどうかは「検討する」と述べるにとどめた。 だが、同僚県議の一人は「未明まで酒を飲んで県連の会合を欠席することも目立ち、酒にだらしないことを心配していた」と森容疑者の生活態度の問題を指摘。「こんな事件を起こして県民に申し訳ない」と声を落とした。 ある県連幹部も「彼は自覚が足りない」と眉をひそめ、「来春の統一地方選をはじめ、あらゆるところに影響がある。森元首相の責任も問われるだろう」と話した。
マイタウン石川
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