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2007年08月25日 XML このブログを購読する

百貨店における男と女の研究-そして慶応ボーイの会社。
[ 日本企業の経営戦略、ビジネス動向 ]    

2007年8月25日(土)
いい天気。NYはきまぐれに上昇したようだ。金曜の東京で売った人は
もったいなかったかな。で月曜に買いにいった人はそれが最後になったりして。
何が起きるかわからないね。でももう少し上昇してもいいね。
どこで逃げるかというゲームなのかもしれない。

昔K大大学院のビジネススクールで伊勢丹から来てた男がいた。
彼は確か慶応の剣道部のキャプテンだったとか言ってた。彼は僕よりも
7歳ぐらい年上だったけど。。彼に質問した。黒く焼けた長身の男だった。
そのころは俺もまだメタボじゃなかった。二十代でした。

俺:「どうなんすか。百貨店って女性スタッフばかりじゃないですか。
   よりどりみどりで、仕事にならないんじゃないですか?」

彼:「あはは。。うん。そうかもしれない。ひどい。取り合い。
   いや取られあい。俺の仲間で奪われた奴が何人もいる。
   上に上がって行く奴と、そうでない奴。案外そんなとこで振り分けられる
   のかもしれない。」

俺:「え? それって襲われ方? 選ばれ方?」

彼:「いや、ある意味で百貨店という職場は男にとって誘惑が多すぎる。
   それでいて男らしさを出しにくい職場。そういった誘惑のなかで
   どう仕事にまじめに取り組んでいくのかっていうことだよね。どう行動するか。
   下手をするとその瞬間に自分のキャリア人生が終わる。仕事とは無関係
   なとこで人生が決まる場合があるってことだろうね。男と女の関係を
   職場に持ちこんでいるわけだから。つまり「仕事とプライバシー」を
   職場に持ち込んでやってるわけだから。イカンね。心がけから話しにならない。
   でもこれが百貨店なんだろうね。華やかに見える世界だけど、一方では
   欲望、嫉妬、ねたみ、復讐、いじめの世界があるってことだろうね。
   誘惑に負けないで仕事に専念するってことがいかに大事かってことだね。」
 

俺:「で、先輩は突撃されました? 襲われましたか?」としつこく俺は迫った。

彼:「。。。いろいろあった。30の誕生日の前の日には俺は泣いた。30歳と
   いうのは男にとってもつらいもんだぜ。いろんな意味で。」

俺:「。。。。そんなもんですかねぇ」


俺はつぶやいた。「慶応剣道部の元キャプテンがそんなことで泣いてどうする?
    その涙っていったい何? 男ってもっと泣くときが他にあるだろう。」と。。


で昨日の夕刊フジから三越の慶応派閥について。


【三越の歴代社長(戦後)】
就任時期 最終学歴
岩瀬英一郎 1943年6月 慶応大
松田伊三雄 1963年3月 慶応大
岡田茂 1972年4月 慶応大
市原晃 1982年9月 慶応大
坂倉芳明 1986年3月 慶応大
津田尚二 1995年5月 慶応大
井上和雄 1998年1月 慶応大
中村胤夫 2002年2月 慶応大
石塚邦雄 2005年5月 東京大

以下 その記事。

三越の凋落原因は慶応純血主義!? そのワケは…

23日の統合会見でガッチリ握手をした伊勢丹の武藤信一社長(左)と三越の石塚邦雄社長(右)。実態は伊勢丹による三越買収だ

来年4月1日に共同持ち株会社「三越伊勢丹ホールディングス」を設立して経営統合する三越と伊勢丹。実態は、好調な伊勢丹による低迷・三越の事実上の買収との見方もある。低迷は、百貨店の王者にかつて備わっていた革新力が失われてしまったためだ。業界内には「慶応閥の純血主義が三越の活力を失わせた」(業界関係者)との指摘もある。

 「慶応閥」という言葉は三越から始まったといわれるほど、慶応大出身者が多い。それは生い立ちにさかのぼる。

 1905年1月2日のこと。三越呉服店(現・三越)は日本初のデパートメントを宣言し、わが国の百貨店の歴史はここから始まった。 三越呉服店のトップだった日比翁助氏は当時、「今日は帝劇、明日は三越」のキャッチフレーズにみられる巧みな広告や販売促進策により、顧客を呼び込むことに成功。その革新力によって、日比氏は日本における近代百貨店の祖となった。 その一方で、慶応閥の種をまいたのも日比氏だった。

 「三井家が出資する合名会社の三井呉服店が解散になり、株式会社三越呉服店が設立された。その際、三井家は出資に加わらず、役員にもならなかった。そんな三越呉服店に出資したのが、日比氏ら慶応OBの三井銀行関係者だった。当時、呉服店は奉公の子供を多く雇用していたが、日比氏は慶応出身の高等教育を受けた新人を採用した。これも革新的な雇用政策だった。慶応出身者の出資で設立された三越は役員、社員までオール慶応で固められ、慶応閥が形成されていった」(業界関係者)

 戦後のトップも慶応閥が占めた。そのなかで1982年には、岡田茂社長(当時、慶応大卒)による乱脈経営が問題化した。
 三井発祥企業の不祥事に、三井グループの長老で三越の社外取締役を務めていた三井銀行(現三井住友銀行)相談役の小山五郎氏が立ち上がり、同年9月の取締役会で岡田社長を解任した。「なぜだ!」。岡田氏が叫んだ一言は当時、流行語にもなった。

 慶応純血主義が組織を硬直化させ、ワンマンを生みやすい体質をつくったと指摘されたが、岡田氏解任後も慶応閥は温存された。

 三越が脱慶応閥に一歩踏み出したのが2005年。5月の株主総会で、東大出身の石塚邦雄氏(58)が社長に就任した。前社長の中村胤夫氏が「人物本位で選んだ」のが、慶応閥とは無縁の石塚氏だった。慶応大以外の出身者が社長になるのは、三越100年の歴史のなかで初めて。

 ただ、慶応閥がこれで断ち切れたかというと、そうではなさそうだ。

 今年5月、百貨店事業本部長の天野公平専務執行役員(58)が代表取締役に選任された。代表権をもつ取締役は石塚社長と天野専務の2人だけ。その天野氏は序列10位の取締役からナンバー2となり、次期社長の有力候補に躍り出た。天野氏は慶応大出身で、業界からは「いまだに慶応閥が健在なようだ」(業界関係者)との声も漏れてくる。

 「三越、カネボウ、千代田生命が慶応閥の御三家といわれた。しかし、千代田生命は倒産、カネボウは解体、三越は伊勢丹に実質身売りへ。いずれも慶応閥の純血主義が組織の硬直化を招き、革新力を失ってしまった」(証券アナリスト)

 伊勢丹と統合する三越の行く末が注目される。



最終更新日  2007年08月25日 08時11分56秒
TWITTER
タグ: 三越



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