“機械遺産”新たに6件認定
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“機械遺産”新たに6件認定

8月8日 4時48分

日本の歴史や文化に貢献した優れた機械を後世に伝えようと設けられた「機械遺産」に、ことしは、東京都内にある日本で最も古いメリーゴーラウンドなど、6件が認定されました。

「機械遺産」は、日本機械学会が3年前に設けたもので、ことしは新たに6件が認定されました。このうち、▽東京練馬区の遊園地の「としまえん」にある「カルーセルエルドラド」というメリーゴーラウンドは、100年余り前にドイツで造られ、その後、輸入されたもので、国内のメリーゴーラウンドとしては最も古いものです。20世紀初頭にヨーロッパで流行した、アールヌーボー様式の曲線を生かした美しい装飾が施され、3つの舞台が異なる速度で動くなど、当時としては先進的なメカニズムが取り入れられています。また、▽終戦直後の昭和22年に、ガソリンの供給が制限されていたなかで開発された、電気自動車の「たま」は、最高速度が時速35キロで、1回の充電で65キロ走り、東京ではタクシーとしても利用されました。ことしは、このほか、▽香川県にある、国内の芝居小屋では最も古い、通称「金丸座」にある、「廻(まわ)り舞台」の装置も認定されました。