歩道に乗り上げ、大破した乗用車=7日午後7時23分、京都市下京区、竹野内崇宏撮影
7日午後5時40分ごろ、京都市下京区の烏丸五条交差点西側で、五条通を東へ向かって走っていた乗用車が北側の歩道に乗り上げ、約100メートル暴走した。歩いていた近くの不動産業、松永京静(きょうせい)さん(74)がはねられ、全身を強く打ってまもなく死亡した。
京都府警は、運転していた会社員の森晴夫容疑者(62)=同府城陽市久世=を自動車運転過失致傷容疑で現行犯逮捕し、同致死に切り替えて捜査。「ブレーキを踏んだが利かなかった」と供述しているというが、運転操作に誤りがなかったか調べている。
五条署によると、車は歩道の植木鉢や電話ボックスに次々と衝突して止まった。それらの破片が飛び散り、歩いていた男性会社員(36)が右足に軽いけが。森容疑者と助手席の妻にけがはなかった。
現場はオフィスやマンションが立ち並ぶ一角。歩道に面する不動産会社の男性社員(31)は「ドーンという音がした。男性が血を流して倒れ、歩道の血痕は約5メートルにわたっていた。かなりのスピードではねられたのではないか」と驚いた様子で話した。