週刊・上杉隆
【第137回】 2010年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
上杉隆 [ジャーナリスト]

テレビ局宛ての訂正でお茶を濁さず、
野中広務氏は筆者に訂正・謝罪を

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〈昨日の放送の中で、上杉氏および週刊ポストに対する野中の発言について、上杉氏のサイト「週刊 上杉隆」、7月29日付け記事、『野中広務氏の公共の電波を使った〝華麗なる勘違い発言〟に反論す』の反論記事に対して、こちらの発言内容の訂正および補足説明をさせていただきます〉

 こう切り出したものの、これは関西テレビに当てた訂正文であり、筆者に対しては何一つ反応しない。そればかりか、留守番電話に入れたメッセージや再度のインタビュー依頼も無視し、改めて断ってきたのだ。

 野中氏とは、テレビ番組では勇ましいことを言っている割には、裏では逃げ回っている三宅氏などの評論家と同じなのである。それを重宝して使っているテレビ局の姿勢にもまったく理解に苦しむ。

 さて、野中氏の訂正は4点に及ぶ。筆者に対するあの短い発言で、よくもまぁ4つも間違いを犯したものだとある意味感心してしまう。ひとつひとつみていこう。

野中氏が犯した
4つの間違い

〈(1)「取材を受けていない」…訂正
週刊ポストから5月7日に「官房機密費」についての取材依頼文を受けていましたが、日程上の都合や、諸般の事情でお断りしました。インタビューにお答えしたことはありません。〉

 それ以降も引き続き取材インタビュー依頼を行っている。この番組の直後も対談を申し込んでいる。しかも日程に条件はつけていない。いつでも構わないとしているのだ。

 にもかかわらず野中氏は一切インタビューを受けようとしない。しかも、その間も、記者クラブメディアの新聞・テレビの取材は受けているにも関わらずだ。

 ならば、日程や諸般の事情などを理由にせず、「上杉隆」、もしくは「週刊ポスト」の取材は受けないと言えば済む話ではないか。

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上杉隆 [ジャーナリスト]

1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。「宰相不在 崩壊する政治とメディアを読み解く」「世襲議員のからくり」「ジャーナリズム崩壊」「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」など著書多数。最新刊は「民主党政権は日本をどう変えるのか」(飛鳥新社)。


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