【ワシントン=勝田敏彦】男性も赤い服を着たほうが魅力的?――そんな実験結果を米ロチェスター大などの国際チームが発表した。口紅やドレスなど赤は女性が男性をひきつける色とされるが、その逆も真らしい。
学生らの協力を得て、米英独中の各国で計7種類の実験をした。
英国では、同一の男性が写ったモノクロ写真に赤枠と白枠をつけて25人の男性と32人の女性に見せ、写真の男性がどのくらい魅力的か1〜9点で評価してもらった。その結果、写真を見た女性の評価は赤枠を付けたほうが白枠より平均で約1点高かった。男性の評価に色による差はなかった。中国では、赤または緑のシャツを着た男性のカラー写真を女性に見せ、性的にひかれるか、話が合いそうかなどをきいたところ、赤シャツを着た男性のほうが評価がやはり高かった。
同様の傾向はほかの五つの実験でもみられ、チームは、「文化的背景と関係なく、赤色を身につけた男性はより魅力的に見える」と結論づけた。
赤は女性の勝負の色とされることが多い。しかし、エビの仲間や魚、霊長類では、より赤い色の雄に雌がひかれることがある。チームでは「人間でも同じ傾向があることがわかった」としている。