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浦和また10人相手に零敗…フィンケ監督解任危機
<神戸・浦和>顔をしかめる浦和・フィンケ監督
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フィンケ監督が解任危機に陥った。前節9位の浦和は8日、敵地で同14位の神戸に0−1で敗れて2連敗。10位に転落した。7月31日の前節大宮戦に続いて前半に相手に退場者が出て数的有利となりながら、またもゴールを奪えず2試合連続無得点。逆に一人少ない相手に後半7分に決勝点を奪われた。ここ7戦でわずか1勝。7連敗を喫した昨季同様の大失速で、フォルカー・フィンケ監督(62)の進退問題が浮上してきた。
【試合結果】
低迷する浦和が空中分解の危機に陥った。繰り返される無抵抗な敗戦に、サポーターのば声と大ブーイングが響いた。我慢の限界を超えた。2試合連続で前半に相手が退場する展開も数的優位を生かせず下位チームに零敗。ここ7戦で5敗となり、かつての常勝軍団は10位にまで転落した。
試合後、選手間には危機感が漂っていた。柏木が「何かを変えないといけない」と言えば、鈴木も「ゴールへの気持ちなのか、崩していく戦術なのか、どちらが足りないのか」と悲壮な表情。だが、フィンケ監督だけは「前半のプレーは評価できる。ゴールを決めるという結果を残せなかったが、それでも支配していたことは事実」とまるで人ごと。選手との間の温度差を感じさせた。
もはや指揮官の進退問題は免れない状況だ。試合後、橋本社長は「監督とは“次、頑張ろう”と話した。(監督交代は)考えてない」と逃げるように報道陣の前から去った。一方、柱谷GMは「(監督交代について)ここでのコメントは避けたい」と話しただけだった。複数の関係者によれば、既にフィンケ監督を解任した場合には柱谷GMが監督に就任することが既定路線化しており、いつでも“政権交代”できる状態だという。
チーム崩壊に対しフィンケ監督が与えた影響は小さくない。就任後、DF三都主、闘莉王、FW高原ら主力クラスの功労者を次々と切り捨てた。不平、不満を示した選手には高額な罰金を取る独裁体制はチーム内のムードを悪くした。期待された若手育成でも成果を残せなかった。6位に低迷した昨季は「1年目は土台づくり」を言い訳にしていたが、2年目の今季は結果が求められる。
サポーター離れも深刻だ。W杯南アフリカ大会後、Jリーグ各クラブが観客動員を増加させているが、以前は5万人を超えるのが当たり前だった浦和は3〜4万人台を推移する。それでも指揮官は「集客の責任者は別にいる」と責任を丸投げする。さまざまな波紋を呼んだフィンケ監督がいよいよ崖っ縁に立たされた。
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