8月7日のながさきニュース
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長崎新聞
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「潮流に逆行」長崎で怒りの声 首相の「核抑止力は必要」発言
菅直人首相が6日、広島市での記者会見で「核抑止力はわが国にとって引き続き必要」などと述べたことに対し、被爆地長崎では「核軍縮、核廃絶の潮流に逆行する発言」など反発する声が聞かれた。
長崎原爆遺族会顧問の下平作江さん(75)は「核兵器で守ってもらおうとする考え方自体が間違っている。首相自身がもし被爆者で親や兄弟が原爆で殺されたとしたら、核抑止力という言葉など使えないはず」と訴えた。長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄会長(81)は「被爆国のトップとして許せない発言。9日に来崎する首相に被爆者5団体で要望する際、問題にしたい」と怒りに声を震わせた。
「昨年、同時期に当時の麻生太郎首相が同様の発言をして問題になった」と指摘するのは、県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(70)。「官僚が書いた文章を述べたのだろう。同じことを言うのなら自公も民主も変わらないということになる。核兵器廃絶という考えはないのか。情けない」と語った。
非政府組織(NGO)核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委の朝長万左男委員長(67)も「従来の政府方針を踏襲した発言。がっかりする」と批判。「先制攻撃の放棄など核兵器の役割を減少させていく取り組みが必要。政府はステップを明示しながら核兵器廃絶へ進むべきだ」と求めた。
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