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【芸能・社会】小林麻央晴れて劇場デビュー 海老蔵の歌舞伎公演初日2010年8月8日 紙面から
市川海老蔵(32)夫人の小林麻央(28)が7日、劇場デビューした。この日、海老蔵の訪欧公演凱旋(がいせん)となる歌舞伎公演の初日を迎えた東京・新橋演舞場へ、マイカー出勤した海老蔵とは別行動で団十郎夫人の希実子さんと劇場入り。2人は、午前11時の第一部開演前に、劇場ロビーの「成田屋」の受付前に立って、にこやかに入場客らに応対した。 劇場玄関前には取材陣約50人が集まったが、麻央はガラス越しに向けられるカメラを特に気にする様子もなく、希実子さんの横にぴったり寄り添って、ひいき筋やおなじみのお客を紹介されるたびに、にこやかな笑顔を見せ、ていねいに頭を下げた。 黄色の涼しげな着物の希実子さんとは対照的な夏の青空を思わせるような鮮やかなブルーの着物をまとった麻央。先月29日に盛大な挙式・披露宴を行った直後とあって、デジカメやカメラ付き携帯電話を向ける一般客が後を絶たず、劇場係員が「撮影はご遠慮ください」と何度も注意を呼び掛けていた。 第一部と第二部の間には、希実子さんに伴われて共演者の楽屋を回るなど、名実共に海老蔵夫人として本格的なスタートを切った麻央。長い一日を無事務め終えた午後10時すぎ、希実子さんとともに帰りは海老蔵が運転する車で一緒に帰宅した。関係者によると、麻央は毎日劇場ロビーに姿を見せるわけではなく、28日の千秋楽まで節目節目に訪れるという。 ◆海老蔵 初役伊右衛門でも魅了 訪欧公演の「義経千本桜」海老蔵は、三部制の今月、第二部の「暗闇の丑松」以外の全演目に出演する。第一部は、6月のロンドン、ローマ公演で上演した「義経千本桜」の「鳥居前」「道行初音旅」「川連法眼館」を、ほぼ同様の演出で演じる。本花道のある歌舞伎のための劇場に戻って、スケールの大きさを感じさせるダイナミックな演じぶりと繊細さも併せて表現。最後は、海外ではさまざまな制約があった宙乗りを客席上方を移動する本来のやり方で演じ、盛んな拍手を浴びた。 第二部「京鹿子娘道成寺」では、終盤の押戻しに登場。「出演している時間は短いですが体力を必要とします」という言葉どおり、力感あふれる隈取り姿で魅了。第三部「通し狂言 東海道四谷怪談」では、団十郎から教わった初役の伊右衛門で色気を漂わせた。
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