「新日本」(6日、後楽園ホール)
20回目を迎えた真夏の祭典「G1クライマックス」は、ディフェンディングチャンピオンで現IWGPヘビー級王者の真壁刀義(37)がIWGPタッグ王者・内藤哲也(28)に金星を献上する嵐の開幕に。中邑真輔(30)はミスターIWGP・永田裕志(42)に、棚橋弘至(33)も伏兵カール・アンダーソン(30)に敗れ、新日本の現トップ3が総崩れとなった。
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7・19札幌大会で負傷した右のアバラが、飛び蹴りやコブラツイストなどの多彩なボディー攻めで悲鳴を上げた。最後はキングコングニードロップをかわされて、高角度前方回転エビ固めでフォール負け。勝負どころを見誤った真壁が、シングルでは5カ月ぶりとなる黒星を喫した。
試合後は「天狗(てんぐ)の天才に天誅(てんちゅう)かましてやろうかと思ったけど」と、語呂合わせする余裕も見せたが、アバラの具合を「ヤバいな」と告白。「こんなケガでへこたれないよ、オレ様はよ!」とほえたが、マークがキツくなるのは必至だ。
昨年は開幕から2敗1分けとつまずいた。「去年も前3ついかれてからミラクル起こしたろ?たかが1つだ!」と気を取り直したが、2連覇に暗雲が漂ってきた。
(2010年8月6日)