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2008/01/16 12:11 KST
ベトナムで韓国人がかかわる犯罪・事故が急増


【ハノイ16日聯合】国内のベトナム投資ブームの過熱でベトナムに滞在する韓国人の数が増え、韓国人がかかわる犯罪や事故が急増していることが分かった。

 駐ベトナム韓国大使館などによると、ベトナム中部・北部地方で昨年起こった韓国人関連の犯罪と事故は69件で、2005年の16件、2006年の31件に比べ大幅に増加した。このうち、韓国人の被害は強盗と窃盗がそれぞれ2件、拉致と監禁、暴力傷害、詐欺が各3件、行方不明が6件の合計34件で、韓国人が起こした犯罪は暴力、傷害、詐欺が3件ずつ、売買春関連が14件の合計35件だった。ホーチミンにある韓国総領事館の集計では、南部地域で韓国人がかかわった犯罪・事故件数は92件で、このうち被害にあったのは44件、犯罪を犯したのは38件だったという。

 一方、ベトナム公安当局によると、昨年11月末現在でベトナムに滞在する韓国人は合法な滞在者が5万5369人、不法滞在者が1万4782人と集計された。不法滞在者が全体の21.1%に達しており、その中には罪を犯す可能性の高い要注意人物も相当数含まれているという。昨年は韓国人同士で事業利権をめぐる争いが起こり、韓国の大暴力組織がベトナムまで行き暴力を行使し両国の警察が動員されるという事件があった。最近では韓国人が多く住むハノイ市内の団地で、韓国とベトナムの学生の間でけんか騒ぎがあり、警察が介入したりもした。

 韓国大使館は、こうした事件や事故が拡大した場合、これまで韓国がベトナムで築いてきた信頼と友好関係が一度に崩れる可能性もあると懸念を示している。両国政府が関心を払い、ベトナムでの韓国人社会の正常運営に関する方策作りと広報などにも努めると強調した。

 韓国政府はベトナム投資に多大な関心を寄せており、ベトナムへの投資は韓国が世界トップとなっている。