★[01/13] 中国人民銀行１３日発表の元レートは次の通り。（単位、元） 日本円（１００円） ７・１３２９ 米ドル（１００ドル） ８２９・６７ 香港ドル（１００ドル） １０７・２２
★[01/13] 時事通信によると、１３日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ 十四世が３月に約１０日間、台湾を訪問することが明らかになった。台湾仏教団 体の招請によるもので、ダライ・ラマの訪台は初めて。中国政府の反発を和らげ るため、滞在中に台湾の政治指導者と会う予定はないという。一方、外務省スポ ークスマンは７日の定例記者会見で、「ダライ・ラマは宗教人ではなく、祖国分 裂を企てる活動家だ」と反発し、台湾当局に慎重な態度を取るよう求めた。
★[01/13] 上海証券報によると、中国銀行の９６年末現在の預金量は４８６４億 元となり、前年比２５％増加した。同行は規模では中国第２位の商業銀行。貸付 額は元建てが１４％増の４７５０億元、外貨建ては７・９％増の３４１億ドルだ った。外貨保有高は２９３億ドル相当で、前年に比べ８・４％増加した。
★[01/13] 毎日新聞によると、１２日午後、北九州市内のＪＲ門司駅と小倉駅で 密入国したとみられる中国人４人が次々に見つかり、うち３人が入管法違反（旅 券不携帯）容疑で現行犯逮捕された。１人は逃走中。門司、小倉北両署は密航と みて関連を調べている。
★[01/12] 「チャイナデーリー」によると、中国の９６年一年間の原油輸入が前 年比３７．５％増加、２２００百万トンに達した。原油の生産量が昨年、対前年 比４％増の１億５５００百万トンにとどまったためという。一般に、エネルギー 需要の伸びは経済成長率の半分とされ、昨年の成長率は９．７％に達しており、 エネルギー供給とのギャップが輸入の急増につながっている。９７年も、少なく とも３４００万トンの輸入が見込まれている。
★[01/11] 国連欧州経済委員会（ＥＣＥ）は１０日、１９９６年の世界粗鋼生産 統計を発表した。それによると、中国は１億３５万トン（前年比６．８％増）と 初の一億トン台を記録し、逆に１億トンを割り込んだ日本の９８７７万トン（同 ２．８％減）を抜いて初めて世界一の粗鋼生産国に躍り出た。
★[01/11] 新華社が国家環境保護局の調べとして報じたところによると、政府は 昨年１２月半ばまでに５万７４３０軒の小規模工場を閉鎖した。その８１・２％ が環境汚染の責任を問われたためという。製紙、皮革、電気メッキなどの業種で 、地方行政当局は閉鎖された工場が再び操業しないよう監視を命じられている。 こうした汚染企業は、中央の目の届きにくい遠隔地の貧しい地域では今も操業し ているのが実状という。
★[01/10] 「中国人権」は１０日、民主活動家王明氏(３６)が９６年１１月１６ 日、言論の自由を訴えた「公民言論自由宣言」を発表したため逮捕されたことを 明らかにした。王氏が家族にあてた手紙によると、同氏は裁判も受けられず、労 働改造三年の行政処分を受け、重慶市（四川省）の西山坪労働改造キャンプに送 られたという。王氏はこの宣言の中で「言論の自由は基本的な人権であり、法律 によっても保障された公民の権利である」と指摘。言論によって罪を問われて獄 中にある魏京生、王丹、劉念春、劉暁波、陳竜徳氏ら民主活動家の即時釈放を求 めた。
★[01/10] 新華社によると、中国が独自開発した高速列車が１０日、北京の鉄道 科学研究所で時速２００キロの試運転に成功した。韓杼浜鉄道相が視察し、将来 の「中国版新幹線」への自信を語ったという。高速列車は、湖南省株州市の２機 関が共同開発した。今後、さらなる高速運転に挑戦する予定だという。
★[01/10] 中国証券報によると、９６年の全国工商税収は６４４６億元で、前年 比１９・７％増加した。うち中央税は同１７・５％増の３５７１億元、地方税は 同２２・７％増の２８７５億元。工商税収は、６年連続で政府計画を上回った。
★[01/08] 国家情報センターによると、９７年の外国からの対中直接投資額は、 前年比１５％増の４９５億ドルとなる見通しだ。中西部への投資拡大が、増加の 原動力になる見込み。海外からの投資はこれまで沿岸部の都市に集中していたが 、内陸部で操業する外国系企業も増え始めたという。
★[01/07] 共同通信が中国時報の報道を引用したところによると、釣魚島（日本 名・尖閣諸島）領有権問題をめぐり昨年、対日抗議活動を展開した台湾のリーダ ー、金介寿・台北県議の訪問を中国政府が拒否していたことが７日、分かった。 ビザ申請時に提出した台胞証も取り上げるとの通知が届いたという。金県議は昨 年秋、釣魚島に上陸したグループの一員で青天白日旗を島で掲げた。これが不興 を買ったとみられる。
★[01/07] ＪＴＢ（日本交通公社）は７日、日本今年も海外旅行者数は順調に伸 び、年間では昨年比４．８％増の１７５０万人と、６年連続で過去最高を更新す るとの見通しを発表した。また、外国人の訪日者数もアジア諸国を中心に増え、 同９．１％増の４２０万人に上ると予想している。人気の旅行先は、中国返還が 迫った香港や、観光施設の充実が著しい米ラスベガスなど。
朝日新聞によると、中国代表は１０日に開かれた国連安全保障理事会で、グア テマラの和平協定の実施状態を監視するための軍事監視要員派遣決議案について 、グアテマラが台湾と外交関係を結び、国連への議席回復に積極的な姿勢を示し ていることなどを理由に拒否権を行使した。このため、他の安保理メンバーすべ てが賛成したにもかかわらず、決議案は否決された。中国の拒否権行使は、国連 事務総長の任命問題を除けば、中東問題についての１９７２年９月以来。
決議案は、昨年末にグアテマラで３６年にわたる内戦に終止符が打たれ、和平 協定が調印されたことを受けて、１５５人の軍事監視要員を三カ月間派遣しよう とするもの。グアテマラが和平協定の調印式に台湾の外交部長を呼んだことなど から「中国の主権と領土保全に反するような行為を行った」と、要員派遣に反対 していた。
秦華孫駐国連大使は投票後の理由説明でも「グアテマラ政府は、この４年間、 （台湾の国連復帰運動という）中国を引き裂く活動を支持してきた。また中国政 府の警告を無視して、台湾当局者を和平協定調印式に招待した」と述べ、グアテ マラに台湾との関係見直しを求めた。
共同通信が中央通信社を引用したところによると、台湾の公営電力会社である 台湾電力は１３日、朝鮮民主主義人民共和国との間で、台湾の原子力発電所から 出る低レベル核廃棄物（ドラム缶６万本相当）を今後２年間かけて北朝鮮に運び、 同国内で貯蔵する計画に合意したことを明らかにした。
台湾には稼働中の原子力発電所が三カ所あるが、現在、各発電所構内や南東部 の蘭嶼島の貯蔵施設に貯蔵されている核廃棄物がドラム缶で１５万本以上に達し、 貯蔵能力は限界の状態。さらに、住民の反対などから台湾域内での新たな貯蔵場 所の確保は難航しており、台湾電力は今後も、中国大陸、ロシア、マーシャル諸 島などと貯蔵場所を求めて交渉するとしている。
朝鮮民主主義人民共和国は中国と密接な関係にあるが、１９９２年に中国が韓 国と国交を樹立したことから、近年は台湾との接近を模索し、昨年４月には北朝 鮮の国際旅行社が台北に代理事務所を開設している。
時事通信が新華社を引用したところによると、昨年の中日貿易総額は６百億ド ルの大台に乗り、米国、香港をおさえて中国最大の貿易相手国としての地位を維 持した。
中国の対日輸出は３０９億ドル、輸入は２９２億ドルで、輸出入総額は６０１ 億ドル（前年比４．６％増）となった。中日貿易は中国の貿易総額の２０．７％ を占めた。
対米貿易総額は４２８億ドル（同４．９％増）で、米国は香港を抜いて第２位 の貿易相手国に躍り出た。香港との貿易総額は４０７億ドルで、前年比８．６％ も落ち込んだ。
チャイナ・デーリーによると、政府は払い込み方法を国債に限定した全国的な 年金基金を導入する計画だ。労働省当局者によると、加入者は新たに創設される 基金に、年間所得の少なくとも４％を払い込むこととする。負担率は段階的に最 高８％まで引き上げられるという。
全国では現在、退職者２２７０万人を含む８７４０万人が年金に加入している が、外資系や民間企業などに勤める都市部労働者の４分の１は未加入だ。また最 近まで、国営企業などの従業員を対象とする福祉制度が実施されていたが、これ らの多くは経営不振からリストラクチャリング（事業再構築）や閉鎖されること になるため、政府は新たな福祉制度の導入を迫られている。
チャイナ・デーリーによると、全国的な健康保険に加入しているのは、今年で １５００万人前後。労災保険も労働者の７０％しかカバーしていないという。
朝日新聞によると、日本で建造され、１９３８年１０月２４日に湖北省武漢の 長江（揚子江）で旧日本軍により撃沈された軍艦「中山艦」の引き揚げ作業をし ていた同省はこのほど、２月下旬に作業を終えると発表した。政府は、近代史の 目撃者ともいえる中山艦の修復後に展示館を建設し、全国で推進中の愛国主義キ ャンペーンの拠点として利用する計画だ。
引き揚げや展示館などの建設にかかる費用は１億元（約１４億円）。李大強・ 湖北省副省長らは「反封建、反帝国主義の歴史の遺産を修復するため、内外の愛 国同胞が誠意を示し、貢献するよう期待する」と述べ、募金を呼びかけている。
中山艦は清朝政府が日本に発注し、１９１３年に完成した砲艦。全長６２メー トル、排水量７８０トン、大砲八門を備えていた。当初「永豊艦」と名づけられ た。北洋海軍、袁世凱政府の海軍を経て、孫中山（孫文）の指揮下に入り、１９ ２５年に孫中山が死去した後、中山艦と呼ばれるようになった。
撃沈されるまでの２５年間、中山艦は、孫中山が組織した広東軍政府の主力艦 として使われたほか、孫中山は軍閥の反乱に遭遇した際の拠点にした。１９２６ 年には蒋介石が共産党員を弾圧した中山艦事件の舞台になり、抗日戦争にも動員 された。
湖北省は中央政府の支持を受け、８６年から水深約１０メートルの川底に沈む 同艦の引き揚げの検討を開始。船体検査や地質調査などの準備作業を経て、孫中 山生誕１３０周年の昨年１１月１２日から本格的作業を始めていた。同日、武漢 での式典に参加した中国歴史博物館の兪偉超館長は「中山艦は中国人の不撓（ふ とう）不屈の精神と偉大な愛国主義を体現した生きた教科書」と話した。
香港の月刊誌「開放」一月号は、香港返還前の中英交渉に長く携わった元新華 社香港分社副秘書長、黄文放氏のインタビューを掲載した。その中で黄氏は、返 還に至った内幕について、中国は香港の主権さえ確認できれば、１９９７年以降 も英国に統治をゆだねる気でいたが、英国が応じないため、出兵してでも取り戻 すことを決定。最高実力者のトウ小平氏が当時のサッチャー英首相に対して武力 行使をほのめかし、返還へと急展開した、と明かにしている。
９２年に退任するまで約４０年間、同社に在籍した黄氏の証言によると、香港 の主権回復を決めたのは、８１年１２月。トウ小平氏らの案をもとに「一国二制 度」や「高度な自治」などの骨格が決まった。
しかし、その時は英国による資本主義統治は中国にとっても有利だという認識 から、「９７年返還」という時期については、まったく意識していなかった。７ ９年に国交を結んだポルトガルとの間で、マカオに関して「主権は中国にあるこ とを確認し、適当な時期までは現状維持」と合意したが、同様の方式を、香港に も適用するつもりだった。
ところが、英国側は香港島の割譲を決めた南京条約などの有効性を主張し、新 界地区の租借が９７年に切れることだけを問題にしようとした。「マカオ方式」 を拒絶されたトウ氏は、香港人の代表から意見聴取した後で、「英国の利益を考 えた案が受け入れられないとなれば、９７年以前に出兵して香港を取り返す」と 語った。
共同通信が新華社を引用したところによると、中国科学院の研究者はこのほど、 中日合同研究チームが、江蘇省で世界最古とみられる約６千年前の水田跡を発見、 炭化した稲と古井戸を発掘したと発表した。
科学院によると、これまで最古とされていたのは、日本にある約２５００百年前 の水田跡。今回の発見は、稲作の伝播の研究にとって貴重な資料になるとみられ る。
見つかった水田跡は、広さ約４５０平方メートルで、３３区画に分かれていた。 合同チームは１９９２年から周辺の調査を続けていた。
日本の戦争責任資料センター・平和資料館の報道局は「慰安婦」問題について 各政党にアンケートを行った。その結果は以下の通りである。（資料所在： http://www.jca.or.jp/jwrc/news/sitsumon.html 連絡先：kusunoki@jca.or.jp）
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以下に、こちらからの質問（Ｑ）と各党の政策担当者から寄せられたアンケート の回答（Ａ）を記載します。掲載の順序は事務局への到着順です。回答の方法は、 回答例文（１〜３）からの選択方式ですが、独自の文による回答やコメントもあ り、それらは→印や＊印で示しています。また「その他、ご見解」への回答は、 末尾に一括して掲載してあります。
Ｑ１.
国連人権委員会の特別報告者・クマラスワミ氏の「慰安婦」問題の報告書の存在
について、貴党内では広く知られていますか？
新社会党 知られている
日本共産党 知られている
新党さきがけ 知られている
自由民主党 ある程度知られている
新進党 知られている
社会民主党 知られている
民主党 ある程度知られている
Ｑ２. 国連人権委員会は４月１９日、クマラスワミ勧告を検討すべき(Take Note)とする 決議をあげましたが、貴党としてこの決議に応じるつもりはありますか？
新社会党 応じるつもりはある
日本共産党 応じるつもりはある
新党さきがけ どちらともいえない
→検討すべき大切な課題です。受け取っていただけるよう誠意をもって努力しなければいけません
自由民主党 応じない＊Take Noteは検討すべきと訳するのは無理ではないか
新進党 応じるつもりはある
社会民主党 応じるつもりはある
民主党 応じるつもりはある
Ｑ３.
現在「女性のためのアジア平和国民基金」の支給が開始されていますが、被害者
はほとんどが受け取りを拒 否しています。これをどうお考えですか？
新社会党 当然のことだ
日本共産党 当然のことだ
新党さきがけ どちらともいえない
→検討すべき大切な課題です。受け取っていただけるよう誠意をもって努力しなければいけません
自由民主党 理解できない
新進党 仕方ない
社会民主党 仕方ない
民主党 困難な事態が生じていることはたいへん残念である
Ｑ４.
貴党としては、「女性のためのアジア平和国民基金」以外の政策をとる必要はあ
るとお考えですか？
新社会党 必要ある
日本共産党 必要ある
新党さきがけ どちらともいえない、→まずは国民基金に全力を尽します
自由民主党 必要ない
新進党 どちらともいえない
社会民主党 どちらともいえない
→同基金を改善・拡充する、国拠出分をも個人給付に活用できるようにする
民主党 どちらともいえない
Ｑ５. すでに政府は、医療・福祉事業の名目で７億円の国庫支出を「国民基金」を通じ て行うよう決めていますが、あくまで「国民基金」と不可分の「事業」にとどま っており、これも被害者は受け取りを拒否する構えです。その場合・・・
新社会党 基金とは別に国が直接に個人給付する形に変えるべきだ
日本共産党 基金とは別に国が直接に個人給付する形に変えるべきだ
新党さきがけ →現行の計画で受け取っていただけるよう努力するべき
自由民主党 現行の計画のままでよい
新進党 （検討中である）
社会民主党 現行の計画のままでよい
民主党 まず現行の計画への理解を得られるよう対応策に全力をあげるべきだ
Ｑ６. 政府部内にはまだ大量の「慰安婦」関係資料が存在していると私たちは考えてい ます。これについてどうすべきとお考えですか。
新社会党 権限ある委員会を国会や政府部内に設けて徹底した調査を行う
日本共産党 権限ある委員会を国会や政府部内に設けて徹底した調査を行う
新党さきがけ →「国民基金」が調査のために努力するべき
自由民主党 「国民基金」が調査もするので十分だ
新進党 （検討中である）
社会民主党 権限ある委員会を国会や政府部内に設けて徹底した調査を行う
民主党 権限ある委員会を国会や政府部内に設けて徹底した調査を行う
Ｑ７.
私たちは「慰安婦」問題は国による戦争犯罪であると考えますが、貴党のお考えを
お聞かせください。
新社会党 民族と女性に加えられた戦争犯罪と考えます
日本共産党 民族と女性に加えられた戦争犯罪と考えます
新党さきがけ 民族と女性に加えられた戦争犯罪と考えます
自由民主党 悪いことではあったが戦争犯罪とまでは言えない
新進党 民族と女性に加えられた戦争犯罪と考えます
社会民主党 回答不能
民主党 戦争時における重大な人権侵害行為であり、とくに女性の尊厳を傷つける許し難い行為であるが、戦争犯罪かどうかは国際的な議論を踏まえて判断すべきである
今年は中国と日本の国交回復二十五周年にあたる。
去年の両国の政治関係は国交回復以来の最悪の状態にあった。年始の台湾海峡 における解放軍による軍事演習がきっかけに日本では中国脅威論が増幅され、日 米安保協力強化の心理的素地になった。中国は日米安保の範囲拡大が中国封じ込 めの一環との疑いを捨てきれず、反対を表明した。国連の包括的核実験禁止条約 （ＣＴＢＴ）の可決に合わせ、中国が駆け込み核実験を２回実施し、日本はそれ に抗議して、対中円借款の延期を決定した。中国の二回目の核実験と同じ日に、 橋本龍太郎日本首相が中曽根以来の首相による靖国神社参拝を実施した。これに 対して中国は猛批判を加えた。そして、眠っていた釣魚島（日本名：尖閣諸島） 問題が、日本の右翼団体の灯台建設がきっかけで噴出し、香港、台湾と中国本土 で抗議運動が起こり、事態は１０月の香港と台湾の活動家の上陸成功でやっと収 拾に向かった。このように、年始から年末まで緊張が続いた。
しかし、これらの問題の殆どが年末までに解決された。中国が核実験の凍結を 宣言し、ＣＴＢＴに署名したのにともない、日本の円借款も年末には再開された。 橋本首相は在任中の靖国神社参拝を「約束」し、日本政府も右翼団体が建設した 灯台の認可をしないと表明した。領土問題では、中国政府も日本政府も国内世論 の沈静化を図った。また、日本政府は中国政府に対して日米安保が中国を仮想敵 国にしていないことを繰り返し強調し、理解を求めている。
両国が関係悪化をくいとめ、改善に向かわせる努力をしたのは、中日関係がア ジアの平和と安定にとって不可欠なだけではなく、互いに、アメリカとの関係に 次ぐ最重要な外交関係と見ているからである。政治関係以上に、両国の経済関係 が深まっている。去年の中日貿易額が６００億ドルを越え、日本は中国の最大な 貿易相手の地位を維持してきた。
この背後にあるもう一つの原因は、中米関係の改善にある。今年の江沢民国家 主席の訪米と来年のクリントン米国大統領の訪中が決まっており、日本もこの三 角関係のバランスを取り戻しに動く。今年は中日国交正常化の二十五周年にあた り、李鵬総理が訪日し、祝賀行事に参加することが決まっている。
以上のような大前提のもので、今年は去年のような緊張が再現されないと考え られる。今年は香港が中国に返還され、中国経済はさらに発展を遂げよう。中日 両国の経済貿易関係が一層緊密になる。
とはいえ、七十年代から八十年代後期まで見られたような「中日友好」のムー ドが暫くの間は再現されないものと考えられる。日本の世論調査では、中国に親 近感を持つ日本人が七十年代、八十年代の８割、９割から天安門事件を境に今の ５割以下に減っている。巨大中国の変化が良い方向であれ、悪い方向であれ、世 界に大きな影響を与える。その変化の最中にある中国を、完全な安心感をもって 付き合える国は少ない。更に、中日間には歴史の負の遺産があり、克服するのに はなお長い時間を要する。長いタイムスパンで見れば、中日関係は時に緊張が発 生しながらも実務を中心に発展していくものと見られる。
では、在日中国人はどのような役割を果たすべきか。当然なことに、両国関係 の一喜一憂が在日中国人に直接な影響を与える。筆者には、その最も重要な役割 は、両国の民間交流を促進し、相互理解と相互信頼を深め、不必要な誤解を生ま せないために努力することにあると思われる。まずは、日本の友人をたくさん作 ることである。信頼できる中国人の友人や同僚を持つ日本人は、中国にも信頼感 が増すはずである。その次は、日本人には中国の実状を伝え、また中国人に日本 の実状を伝える。中国の実状を知れば、「中国脅威論」の根拠がすぐに崩れるし、 また日本の実状を知れば、今の日本が「軍国主義」でないことが明白だ。そのよ うにして、誤解を解き、相互信頼を促進することである。
ヨーロッパが統合に進んでいる。また、アジアでも東南アジア諸国が統合に向 かっている。北東アジアは相変わらず冷戦の影響が残り、対立と不信が解けない でいる。しかし、それは永遠には続かない。南北朝鮮の統一が遠くない将来に実 現するかもしれないし、台湾と大陸の統一もいずれは実現する。多くの文化と価 値観を共有する北東アジアが二三十年もすれば、他の地域と同じように統合に向 かう可能性は否定できない。その中では、中国と日本は主導的役割を果たす責任 を持つ。両国が今から歴史の負の遺産を克服し、信頼と協力の関係を築いていく ことができるかどうかにかかっている。
編注：著者は現在、大連市にある東北財経大学に留学中。本連載は著者の日記か ら摘録したものである。なお、以前の号で著者の所属が遼寧師範大学となってい たのは、編集部のミスによるものである。お詫びして訂正する。
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１月７日（火） 地獄の特訓ツアー
もうすぐ船に乗って帰るので、今日はちょっと船のことを書きたいと思います。 今回はソウルから飛行機で帰るのですが（予定）、去年の冬は大連外国語学院の 友達と３人で「地獄の特訓ツアー」と称す、船乗り継ぎ＆青春１８切符で東京ま でという今考えれば本当に「地獄」のような旅行（帰国）をしました。ざーっと 行程を書くとまず、船で大連から仁川まで行って（朝着）、それからタクシーに 飛び乗って東仁川駅まで行きそこからソウル駅まで行って特急（セマウル号）飛 び乗り。釜山に着いて急いで港まで行って下関行きのフェリーに飛び乗り（予約 なし）。下関に朝着いてから沢山乗り換えして翌日朝東京着。という感じでした。 東京まで所要６６時間という強行軍で、全行程費用は２万６千円（食費、港湾使 用料など全て込み）、韓国滞在時間８時間でした。東京に着いた時、３人とも「 二度と無謀はしない」と言う意見で一致しました。その日のうちに関釜フェリー に乗れないのでは．．．という噂がありましたが、この人体実験の結果、急いで 行けば間に合うことが判明しました。ちなみに、ソウル１２：３０分頃のセマウ ル号に乗れれば、関釜フェリーに乗る事ができます。それから、関釜フェリーと 言うのは、下関と釜山を結ぶマニアにとっては非常に有名なフェリーで、乗客の ほとんどはプロ（？）のお年寄りです。いざという時は学生でも小銭を稼ぐこと ができます（どうでもいいけど）。
以上、マニアックなお話でした．．．（すみません！）
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１月９日（木） 船のお話２
自分は結構マニアックな旅行をしたつもりなのですが、やっぱりその手のスジ の人から見れば、自分はまだまだ初心者。世の中には、上には上がいます。女の 子一人で雲南省一周してる大学生や、ヒマラヤ越えのインド、カシュガル−パキ スタン越えをしてる人などなど、特に雲南などを旅行した時に出会った日本人は （無謀な？）バックパッカーが多かったです。
初めて中国旅行した時、韓国の仁川から天津行きの船に乗りました。そのころ、 仁川−天津が就航してまだ間も無いころで、まさか日本人が乗っているとは思わ なかったのですが、やっぱりいました。３人も（笑）。そのうちの一人は年齢は ２５才くらい（当時）、服装は白のＴシャツにジーパンというラフな格好でした （３年前の夏）。ちょっと話してみると、その人はなんと、大陸横断をしている そうなのです。しかも自転車で。
まあ、「大陸横断」と言っても数回（数十回？）に分けていて、その時は中国 のある場所までらしかったのですが．．．
とても信じられない話だったのですが、船の通路には彼の自転車がちゃんと置 いてありました。それは、高校のシールを貼ればそのまま通学用になるような自 転車でした。．．．彼は一体どうやってここまで持ってこれたのだろうか．．．。
自転車だと、荷物を載せるだけでもかなりの重さになると思ったのですが、彼 の全荷物を見せてもらうと、それはコンビニの袋ひとつだけでした。中身は、シ ャツや下着と自転車の工具くらいでした（確か）。その人が言うには、自転車で 世界をこぎまわっている人は珍しくないそうで、彼からいろんな人（同業者？） の話を聞きました。中央アジアの無人地帯で死にそうになった人や、インドで自 転車盗まれて、そのまま日本に帰って来た人もいたそうです。
船は翌日の夕方、港に到着しました。天津の税関を出た後、分解した自転車を 抱えて彼は一人夕闇の中へ消えてしまいました。彼はその後どうなったのか．．． 自分もわかりません．．．
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１月１１日（土） 日記について
今日はちょっと今までの日記について補足します。特に何かあった時、停電や 断水などが起きた時に日記に書いているため、誤解を生む可能性があるので、念 のためです。
１、気温
大連の気温は、真冬で昼間で大体＋３度から−５度くらい、夜だと−３度から −１５度くらいだと思います。降水量は東京に比べればかなり少ないですが、内 陸部の都市に比べると多いです。
２、電気、水道など
断水はほとんどありません。年に５、６回だと思います。停電もほとんど無く 場所によって違いますが、うちの近くの場合、年に５、６回だと思います。田舎 に行けばもうちょっと条件は悪くなるらしいです。インターネットの状態もかな り良くなって来て、最近はよく海外につながります。
３、治安
大連の治安はかなり良いです。郊外の大学内に住んでいるということもありま すが、お金を盗られたという人もほとんど無いし、タクシーで法外な料金を請求 されることも最近ではほとんどありません。相乗りはありますが．．．。大連市 内ではメーターもほぼ１００％付いています。（空港で待っているタクシーを除 く）
４、収入 大連の大卒の初任給は月給千元（１．４万円）程度かそれ以下です（５００元 くらいの人も結構いるそうです）。外資系企業に就職した人、特に通訳などは高 く、ボーナスも結構でるそうです。国営企業で働いている人はかなり安いそうで す。
以上です。．．．これじゃ、全然日記じゃないですね．．．
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