下田初防衛笑顔なし負傷判定/ボクシング
<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール◇観衆1700人
東洋太平洋スーパーバンタム級王者下田昭文(25=帝拳)が初防衛に成功した。同級1位孫昌鉉(20=韓国)と王座戦を行い、4回に偶然のバッティングで左側頭部をカットし、孫も左目上を負傷。5回になっても下田の出血が止まらず負傷判定へ。序盤からリードしていた下田が負傷判定3-0で勝利。陣営は来年末までの世界挑戦に意欲を見せた。下田の戦績は22勝(10KO)2敗1分け。
初防衛にも下田に笑顔はなかった。左ボディーに的確にパンチを当てるなどリードした状況での負傷判定に「もっといい試合をしたかった」と悔しさをにじませた。それでも序盤から冷静な攻撃を見せるなど、約1年半ぶりの後楽園ホールで成長は見せた。帝拳ジム本田会長は「来年の終わりまでには世界戦をやらせてやりたい」と伸び盛りの下田に期待。下田も「世界を目指して頑張りたい」と顔を上げた。
[2010年8月8日9時6分 紙面から]
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