column - 心
こんな代替療法があるB ホメオパシー
20.9.24
「薄めれば薄めるほど効果が高い不思議な治療法」
西洋医学では、熱が出たときには、熱を下げる薬を処方する。逆に、熱があるときに、発熱を起す成分を含んだ薬を処方したらどうなるだろう。当然、さらに熱が上がって、患者さんは苦しむばかりだ。
ところが、ホメオパシーという治療法では、それをやる。健康な人が飲むと、発熱とか痛みとか悪寒など、その患者さんと同じ症状が出るものを処方するのだ。ただし、その成分は希釈され、さらに希釈され、分子が存在しなくなるほどにまで薄められる。これが、ホメオパシーが「毒をもって毒を制する」といわれるゆえんである。薄めれば薄めるほど効くというのが、私たちの常識では理解しにくいところだが。
ホメオパシーでは、問診がとても重視される。患者さんの症状はもちろん、生い立ちや性格も含めて、ホメオパシー薬(レメディ)は処方される。直径数ミリの小さな砂糖玉で、そこには希釈液がしみ込ませてある。そんなもので効果があるのかと思ってしまうけれども、ヨーロッパでは200年近い歴史があり(創始者はドイツ人医師のサミュエル・ハーネマン)、ホメオパシーの専門病院があり、専門医もいるほど普及している。日本でもこの2000年には、日本ホメオパシー医学会が発足し、ホメオパシーを治療に取り入れる医師が急速に増えている。
メカニズムはまだわかっていない。わかっていることは、その植物、鉱物のもつエネルギーが体や心、あるいは生命エネルギー(気)に影響を与えているのだろうということ。過大な期待は禁物だが、治療に行き詰っているとか、治療の方向性を変えたい場合、専門の医師に相談してやってみると、思わぬ展開が起こることもあるだろう。
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