津山市の自宅で生後間もない双子の長男の頭を殴って死亡させたとして傷害致死罪などに問われている母親の小林真実被告(29)に対する裁判員裁判は14日、岡山地裁(高山光明裁判長)で2日目の公判があった。この日は小林被告の夫や妹らが証人尋問に立ち、被告人質問が始まった。
証人尋問で、弁護人が夫に家庭内の家事の分担について尋ねると「家事と育児ほとんどすべてを妻がやっていた」と話した。また今後について「今まで通り自宅で一緒に暮らし、できる限り育児を手伝いたい」と訴えた。
また弁護側の被告人質問で小林被告は「双子を産んで、ともに暮らすようになってからほとんど熟睡できなかった」と話し、事件直前の精神状態について「双子が泣いていないのに、耳に子どもの泣き声が残っていた」などと述べた。
裁判員裁判3日目の15日も、被告人質問が続き、検察側による論告などがある予定。【石井尚】
毎日新聞 2010年7月15日 地方版