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木村・振興銀前会長らを追送検 メール430本削除容疑

2010年7月27日15時35分

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 日本振興銀行の検査妨害事件で、警視庁は、逮捕容疑となった業務メール約280本の削除のほかに、約430本のメールを削除していたとして、前会長木村剛(たけし、48)、前社長西野達也(54)の両容疑者ら5人を銀行法違反(検査忌避)容疑で追送検したと27日発表した。また、削除を実行したとされる元行員と行員計4人を新たに同容疑で書類送検した。

 捜査2課によると、今回の送検容疑は、木村前会長らが金融庁の立ち入り検査開始から約2カ月たった昨年8月中旬ごろ、振興銀のサーバーに接続して、業務メール約430本を削除し、検査を妨げたもの。木村前会長以外は容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、削除を実行した元行員は、経営破綻(はたん)した商工ローン大手SFCGとの取引を担当。行員3人は、振興銀の融資先企業など百数十社で構成する「中小企業振興ネットワーク」の加盟企業との取引を担当していたという。金融庁は昨年8月、行員ら4人のメールを追加で提出するよう要求。その直後、木村前会長は会議を開き、SFCGやネットワーク加盟企業数社の名前をあげて「(メールのうち)やばいのは消しておいた方がいい」と指示したという。

 元行員らは「木村前会長に言われたから削除するしかなかった」と供述しているという。

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