2008/02/05 (Tue)
スパムメール対策実験 中間発表
メールアドレスをスパムメール業者に収集されにくくする方法を半年ほど研究していたのですが、実験の成果が出てきたようなので、ここで中間発表です。
まず収集できたスパムメールは43通。
全て海外からのもので、英文。
メーラーはThe Bat!を詐称していました。
複数のアカウントに同じ文章のメールが送られていたり、同じ日のほぼ同じ時刻に複数アドレスへスパムが送信されていたり、メーラーのバージョン表記が同じことなどの特徴から、スパムメールを送信しているのは数社だと思われます。
実験に使ったメールアドレスは下記の13通りで、結果は次の通りです。
なお対象となるメールアドレスは、account@example.comで表現しています。
●スパムメールが来たもの
・account @ example.com … 10通
・account@example.com … 9通
・account[TAB]@[TAB]example.com … 6通
・<!-- account@example.com --> … 6通
・hoge<!-- account@example.com -->@example.com … 3通
・[TAB]account[CR][TAB]@[CR][TAB]example.com … 3通
・<span>account</span>@spm.350ml.net … 2通
・account@[CR][CR]example.com … 2通
・account@<span>example.com</span> … 1通
●スパムメールが来なかったもの
・数値文字参照で表記したもの
・全角文字で表記したもの
・account <span>@example.com</span>
・account<!-- hoge@example.com -->@example.com
ということで今回の実験で分かったことは、海外のメールアドレス収集クローラー対策には、数値文字参照・全角文字・@の前に<が来ているメールアドレスは有効でした。
ただし日本のメールアドレス収集クローラーには、数値文字参照・全角文字対応のものもあるそうです。
もう半年ほど実験を続けて、日本のクローラーがどういう挙動を示すのか調べてみたいと思います。