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◆報知新聞社後援ダイナミックグローブ ▽東洋太平洋Sバンタム級タイトルマッチ ○下田昭文(5回負傷判定)孫昌鉉●(7日・後楽園ホール) 東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、王者・下田昭文(25)=帝拳=が同級1位・孫昌鉉(20)=韓国=を5回負傷判定で下し、初防衛に成功した。4回に偶然のバッティングで左側頭部を負傷し、出血が激しくなったため5回に試合がストップした。陣営は来年中に世界挑戦させる方向で検討に入った。下田の戦績は22勝(10KO)2敗1分け、孫は12勝(5KO)1敗1分け。
結果が告げられ、泣きじゃくる20歳の挑戦者・孫の肩に、下田が優しく手をかけた。王者は「1年半ぶりの後楽園ホールで成長したところを見せたかった…」と、負傷判定での初防衛に不満顔を見せた。
13戦無敗の隣国の新鋭に対し、序盤からボディーを中心に主導権を握った。だが4回。勝負を仕掛けてきた孫の右ストレートを食らって大きくのけぞると、次の瞬間、互いに体を寄せたところに両者は激突。下田は左側頭部、孫は左目尻を大きくカット。出血は止まらず、5回で試合はストップ。予想外の幕切れとなった。
この1年半、濃密な時を過ごした。2008年10月に日本王座を失うと、海外嫌いを公言する男が武者修行を志願。昨年は3度渡米し、計約4か月半、練習漬けの日々を送った。その成果は今年3月の東洋太平洋王座奪取へとつながった。
所属ジムの本田明彦会長は「悪くはなかった。もっとキャリアを積ませ、来年の終わりまでには世界戦をやらせたい」と明言。世界を目指す下田は「今日は集中が足りなかった。また修行し直さないと」と自分を戒め、次のステージを見据えた
(2010年8月8日06時00分 スポーツ報知)
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