カード業界、ネットで信用情報 利用者向け11年度にもクレジットカード業界が保有する支払い状況などの信用情報を、利用者本人がインターネット上で調べられる新サービスが始まることが7日、分かった。業界の信用情報機関、シー・アイ・シー(CIC、東京)が今年12月から試験的に始め、本人確認の仕組みを検証して、2011年度の本格導入を目指す。 6月に改正貸金業法が施行され、年収の3分の1超の融資を原則禁止する「総量規制」が始まった影響で、利用者から「残高を確認したい」「契約を断られた理由が知りたい」などの相談が増えていることに対応する。 各社が審査の参考にしている信用情報を、利用者がリアルタイムで知ることで、申し込み時のトラブル回避や、計画的な支払いにも役立ちそうだ。消費者金融業界などにも同様のサービスが広がる可能性がある。 CICは、各社から寄せられた利用者の情報を一元管理し、審査用に提供。利用者の請求があれば情報開示する制度はあるが、手続きは東京、名古屋など7カ所の本支店に行くか、約1週間かかる郵送のどちらかで、使い勝手は良くなかった。 【共同通信】
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