カゾクノキセキ

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マイナスモード


今日の夫は、気持ちがマイナスモードな一日だったようです。
今までも何度もそんなときはあったし、気持ちの波があるのは当たり前。
大丈夫。大丈夫。。。
            ( ↑ 献立表に書いてあったままの名前)
今日(夕)の食事は、五分粥で固形物も出てくるようになっていた。
固形物と言っても、どれも噛まなくても舌でつぶれるくらいのものばかり。
夫は、だいぶ食事らしくなってきた、と言うが不満そうな顔をしてる。

主治医の説明では、抗生物質の効き目が消えるのに3日くらいかかるので、
週明けくらいまでに徐々に食上げをし(普通食に戻す) 検査結果次第で退院とのこと。
抗生物質が効いてなくても、数値を維持できるか、ってことらしい。

今回は一時的なものだったが、ステントが詰まり黄疸と胆管炎が起きてしまったことは、
既にステントを挿入してから3ヶ月が経っているため、今後も要注意と言われた。
夫は、自分では注意のしようがない、とちょっと不機嫌そう。

更に、明日の佐々木さん(仮名)のお通夜に出席したくて、
2~3時間の外出許可をお願いしたが、黄疸の数値は落ち着いているものの、
白血球が上がってこないため、やめておいた方が良いと、許可してもらえなかった。
明後日の告別式は、昼間は猛暑なので尚更やめておいた方が良いとのことだった。

今夜はちょっと気分が滅入っている様子だったので、夫を屋上に誘ってみた。
今日も昼間は猛暑で厳しかったが、夜の屋上は夜風が涼しくて心地いい。

夫の口数は少なく、ただ景色をみているだけだったが、しばらくすると
遠ーーくの方で、打ち上げ花火が上がっているのが見えた。

「もっとドッカーンって音を体感できるところで見たいな。来年の夏は見れるかな…」

うん!見よう!来年の夏、絶対に見ようね!お父さん。


# by kazokunokiseki | 2010-08-07 23:17 | 気持ち | Trackback | Comments(0)
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ある日突然、夫がすい臓癌に。ステージⅣb 。余命宣告。選択の余地もなく癌との闘いが始まった。どうか「奇跡」が起きますように。切実な願いを込めて、ここに家族の「軌跡」を記します。


by kazokunokiseki
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