アフガニスタン北部で、山間部の巡回医療を行っていたアメリカ人やドイツ人など外国人8人を含む医師団のメンバー10人の遺体が見つかり、反政府武装勢力タリバンが殺害を認めました。
アフガニスタン内務省によりますと、6日、北部のバダフシャン州で、アメリカ人やドイツ人など外国人8人とアフガニスタン人2人のあわせて10人の銃撃された遺体が見つかったということです。10人は、山岳地帯で地元住民に対する巡回医療を行っていた医師団のメンバーとみられ、現地の警察は、武装グループに殺害されたものとみて調べています。また、AP通信によりますと、10人は、キリスト教系の慈善団体のメンバーで、医療活動を担っていたということです。これについて、反政府武装勢力タリバンのスポークスマンは、NHKの電話取材に対し、「キリスト教を布教しようとしていた外国人のスパイら10人を殺害した」と述べ、タリバンの犯行だと認めています。アフガニスタンでは、タリバンによる外国軍部隊への攻撃が激しさを増しているほか、国連や外国の援助団体を標的にしたテロも相次いでおり、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。