中国が広東省にミサイル基地 南シナ海射程、香港紙報道【香港共同】中国人民解放軍が中国南部の広東省韶関市にミサイル基地を新設し、戦略核ミサイル部隊「第2砲兵」が数週間前に配属されていたことが分かった。7日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが韶関の地元紙などを基に伝えた。 2千キロ以上離れた目標物を破壊できる弾道ミサイルなどが配備される可能性があるとの見方が出ており、その場合、中国がフィリピンやベトナムなどと領有権を争っている南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)、西沙(同パラセル)両諸島の大半が射程範囲となる。 サウス紙によると、韶関市の南にある広東省清遠市にも昨年6月に同様の基地が建設済みと伝えられているほか、中国最南部・海南島にも近くミサイル基地が建設されるとの情報もある。 中国は南シナ海での海洋権益拡大を目指して活動を活発化させており、クリントン米国務長官は先月「領有権を主張するいかなる国や地域も、武力を使用したり威嚇したりすることに反対する」と述べて中国をけん制している。 【共同通信】
|