石川のニュース 【8月8日02時38分更新】

森県議、酒気帯び運転容疑で逮捕 小松署 コンビニに突っ込む 議員を辞職
 小松署は7日、酒気帯び運転でコンビニエンスストアに突っ込んだとして、道交法違反 (酒気帯び運転)の疑いで事情を聴いていた能美市能美郡選挙区選出の石川県議、森祐喜 容疑者(45)=能美市下ノ江町、自民党2期=を逮捕した。同署によると、森容疑者は 「飲酒運転し、事故を起こしたことに間違いない」と容疑を認めている。森容疑者は同日 付で辞職願を県議会議長に提出、受理された。

 逮捕容疑は7日午前10時10分ごろ、酒気を帯びた状態でワンボックスカーを運転し 、小松市大島町のコンビニエンスストア「ポプラ小松大島店」に突っ込んだ疑い。

 同署によると、事故後、店員が「店に車が突っ込んできて、運転手の様子がおかしい」 と110番通報。駆けつけた署員が飲酒検知をしたところ、森容疑者の呼気1リットルか ら0・15ミリグラム以上のアルコール分が検出された。自宅から1人で買い物をするた めにコンビニに行くところだったという。

 事故でコンビニ入り口の正面ガラス(縦1・8メートル、横1メートル)と枠が破損し 、ガラス片が散乱した。けが人はいなかった。

 森容疑者は、森喜朗元首相の長男で、2006(平成18)年3月、県議補選能美市能 美郡選挙区で初当選。翌年4月の県議選で再選し、現在2期目で、県議会建設委員長、交 流・交通特別委員会副委員長などを務めている。

 石川県警によると、資料が残る1983年以降、現職県議が逮捕されるのは、07年4 月の長井賢誓県議会議長(当時)以来、2人目となる。

 森容疑者の逮捕を受け、県議会の藤井義弘議長と作野広昭副議長は7日、県議会で会見 した。藤井議長は議会閉会中のため同日付で森容疑者の辞職を許可したことを明かし、「 飲酒運転の撲滅が叫ばれる中、県民の規範にならなければならない県議が不祥事を起こし たことは誠に残念。信頼回復に努めていく」と述べた。

 6日からニュージーランドに出張中の森元首相は7日、北國新聞社の取材に対し「県民 の皆さまや、ご迷惑をお掛けした関係者の皆さまに、心から深くおわびしたい。県議とし て負託をいただきながら、このような不祥事を起こし、誠に慚愧(ざんき)に堪えない」 と陳謝した。

 森氏には7日、地元事務所から一報が入った。森容疑者が同日、議員辞職願を提出した ことについて、森氏は「直ちに職を辞すことは当然」とした。


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