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【芸能・社会】

宮城・石巻市が百貨店を市庁舎に 費用軽減、視察団も

2010年8月7日 18時17分

 閉店した百貨店の空きビルを利用した宮城県石巻市の新市庁舎=7月

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 宮城県石巻市が、閉店した百貨店の空きビルを3月に新庁舎として復活させた。新設に比べ費用を大幅に軽減。JR石巻駅前という立地を生かして中心街の活性化も狙っており、同様の移転問題を抱える全国の自治体から視察団が訪れている。

 「年金や税務申告など、よく利用する窓口が2、3階に集まっており、使い勝手が格段に良くなった」

 6階建てビルの2〜6階を市が使用。地元スーパーに貸した1階部分の入り口近くには住民票などの自動交付機を設置した。各フロアには中央部のエスカレーターを取り囲むように各課を配置。仕切る壁はなく、見通しは良い。市は「窓口サービスは改善した」と自信を見せ、訪れた市民らの評判も上々だ。

 石巻駅の南約1・5キロの旧庁舎は1958年に建設された。老朽化に加え、業務拡大に伴い分庁舎が四つとなって市役所機能が分散。2005年には1市6町が合併して現在の石巻市が誕生したが、旧6町からのアクセスの悪さも不評だった。

 合併をきっかけに移転を検討していたところ、08年1月に「さくら野百貨店」が閉店を発表。床面積など条件を満たしたため、約半年後に移転を決め、百貨店側から無償で建物を譲り受けた。

(共同)
 

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