7日午後5時すぎ、東海地方の広い範囲で「ドーンという爆発音があった」との通報が相次いだ。各県警によると、この爆発音が関係したとみられる被害の報告はない。専門家からは、戦闘機が急上昇したときなどの衝撃音の可能性を指摘する声がある。
三重県警によると、四日市市など県北部で、110番通報が3件あったほか、同様の情報が複数寄せられた。県警は、四日市コンビナートにパトカーを出動させたが、爆発などは確認できなかった。
四日市海上保安部では、職員が「ドーン」という音を聞き、窓ガラスが揺れた。近鉄四日市駅近くに住む主婦(38)によると、トイレの戸がガタガタと音を立て、「地震かと思った」。
岐阜県警によると、関市の中濃消防組合消防本部から「車が庁舎にぶつかったような地響きがした」と110番通報があった。愛知県警によると、稲沢市や常滑市などで同様の通報が数件あったという。
航空専門家の青木謙知さんは「戦闘機が飛んでいたならば、ソニックブームの可能性が高い」と指摘する。速度が音速を超えた際に発生し、地上に強烈な音が伝わる現象だ。