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「幼い命救えず悔しい」マンションに広がる交流

8月7日14時10分配信 産経新聞

「幼い命救えず悔しい」マンションに広がる交流
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現場となったマンション前には、花束や飲み物などが手向けられ、多くの若者らが手を合わせている=6日午後、大阪市西区 (安元雄太撮影)(写真:産経新聞)
 大阪市西区のマンションで2人の幼児が母親に置き去りにされて死亡した虐待事件は発覚から1週間が過ぎた。悲劇を防げなかったことへの後悔や反省から、現場のマンション住人に、事件の遠因となった希薄な人間関係を問い直す動きが出始めた。「失われた小さな命を無駄にしたくない」。若者たちは互いに交流を呼びかけ、定期的に会合を開くことも考えている。

  [フォト]遺体で見つかった桜子ちゃん、楓ちゃん

 事件は最先端のブティックや雑貨店が並ぶ、同区南堀江のマンションで7月30日に幼児2人の遺体が発見され、母親の下村早苗容疑者(23)が逮捕された。

 マンションの住人は1人暮らしの20〜30代の若者がほとんど。子供の泣き声や異臭に気付き、管理会社や児童相談所に通報した住人もいたものの、結果的に事件を防げなかったことを悔やむ声が上がっていた。

 交流を呼びかけている一人の山本麗奈さん(28)は、豊かな人間関係が残る東京郊外の出身。初めての1人暮らしで2年半前に入居したが、故郷とは違う希薄な人間関係が気になっていた。「せめて顔を合わせたときに情報交換できる関係があったら、対処方法も見つかったかも」と悔やむ。

 事件後、住人の間に会話が生まれ、交流の呼びかけに10人近くが賛同。近く定期的会合を呼びかけるチラシをつくり、マンションの掲示板に張り出す。インターネットの会員制サイトに交流の場も立ち上げた。

 山本さんは、互いに干渉しない生活を望む人がいることは理解している。それでも「2人の犠牲を無駄にしたくない。この事件が全国のマンション住まいの人たちに、人間関係を考えるきっかけになってほしい」と訴えている。

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最終更新:8月7日15時18分

産経新聞

 

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