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【アバクロ】、閉店の理由は南京虫!暗い店内に若いおネェちゃんの血が大量発生の原因?

後藤文俊

提供:激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

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■ニューヨーク・マンハッタンにあるホリスターの旗艦店とアバークロンビー&フィッチが相次いで休業する騒ぎが起きた。一時的な閉店だが、理由はなんとコロモシラミ(南京虫)の大量発生だ。

 マンハッタン・ソーホー地区にあるホリスターの旗艦店「ホリスター・エピック」が6月30日、突然、一時閉店となった。アバークロンビー&フィッチは理由を明らかにしなかったが、関係者の証言から南京虫の大量発生であることが伝わり、同社は南京虫駆除作業による一時的閉店であることを認めた。ネットメディアのゴタミスト(Gothamist)によると、1,100坪を誇るホリスター旗艦店では3週間も前に、衣類に付着した南京虫にスタッフがかまれたことを本部に報告していた。しかし、本部は取り合わなかったという。その後も何人ものスタッフが南京虫にかまれる被害が続出、本部側もことの重大さを認め、一時閉店となったのだ。

 ホリスターの閉店から2日後、今度はアバークロンビー&フィッチのサウスストリート・シーポート店も一時休業となった。同店でも南京虫が見つかったというのだ。これを受け、アバークロンビー&フィッチCEOのマイケル・ジェフリー氏は、ニューヨーク市に、市中で大量発生しつつある南京虫の問題に対処するよう公式書簡を送った。しかし市側は「南京虫に対処することは企業の責任」として取り合っていない。

*ちょうど1年前、ニューヨーク・ソーホー地区にオープンしたホリスター旗艦店「ホリスター・エピック(Hollister Epic)」。旗艦店の売り場は4階で、売り場面積は1,100坪を誇っている。ホリスターは、ティーン向けにカリフォルニアをイメージしたブランドだ。この旗艦店の入り口では、上半身裸のサーファー(モデル)がお客を出迎えているが、南京虫にやられた痕を確認できるかもしれない(笑)

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「アバクロの南京虫大量発生」の話題は、メディアの食いつきが大変よろしいようです。「南京虫がファッションに目覚めた」とか「イケてるナンキンムシ」さらには「アバクロ大好き南京虫」と書きたい放題です。シャレにならなくなったのは、アバクロが南京虫の問題をムシしていたからです。アメリカではここ数年、ホテルのベッドで大量発生する南京虫の問題が頻発していました。でも、お店で南京虫が見つかったという報告はありません。アバクロや姉妹ブランドのホリスターで南京虫が大量発生したのは、同店内が暗いことが原因の一つです。南京虫は暗いところが大好きなのですね。そして人の血を吸う南京虫にとって、「若くて活きのいい新鮮な血」がアバクロやホリスターに満ちてるのも仲間を増やす要因です。アバクロに大事にされ(隠され)、暗い店内で、綺麗で若いオネェちゃんの血を吸い放題では、増殖やむなしです。

⇒この2店の南京虫騒動で、アバクロは一定の打撃を被るでしょう。大量発生の要因は、アバクロやホリスターの店内環境にありましたが、発生の出所がつかめていません。アメリカ生まれのニューヨーカー南京虫かもしれません。生産国から運ばれてきたメイド・イン・チャイナ南京虫なのかもしれません。したがって、他のお店の在庫にも南京虫が付着しているかもしれないことは否定できないのです。で、このニュースがさらに知られるようになれば、スタッフや顧客から集団訴訟を起こされる可能性があります。そういえば、発売から3日間で170万台も販売されたアイフォン4も「特定の持ち方により電波受信が切れる」という苦情からアップルに対して訴訟が起こされたようです。日本人的な感覚からすればちょっとした問題での訴訟は信じられませんが、アメリカではよくあること。アバクロの場合はスタッフが「南京虫の問題は3週間前からで、本部も(無視しながらも)認知していた」と悪質です。軟膏片手に身体をかきながら、弁護士に相談する人が増えてくるでしょうね。

⇒ところで、南京虫とはシラミの別名ですけど、アメリカでは保育園ぐらいの子供の頭に、頭シラミ(アタマジラミ)が増えています。これまで使われていた殺虫剤が「環境配慮」ということで使われなくなったり、薬や殺虫剤に対して耐性のある「アタマジラミ2.0」!?がでてきたりで、年間1,200万人の子供が感染しているようなのです。で、シャンプーやクリームなどシラミ市場が大きくなりつつあります。また、子供用のアタマジラミ駆除サービスや駆除サロンなど新ビジネスが生まれ、この不景気の中でも繁盛しているのです。南カリフォルニアで展開するヘアーウィスパーズ(Hair Whispers)では、掃除機のような器具でシラミを吸い上げる自宅出張サービスを行っています。駆除サロンのヘアーフェアリーズ(HairFairies)ではビバリーヒルズなどに5店展開しています。駆除費用は最大300ドルとかなりのお値段ですが、お金持ちのヤンママは「子供がシラミになった!」と泣きついてくるそうです。で、駆除されても、また友達からシラミをもらってきますので繁盛するわけです。さすがに女の子は、坊主にできませんからね。

 アバクロの場合は自業自得です。ニュースやジョークのネタから訴訟まで、しばらくは我慢しなければなりませんね。
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後藤文俊

在米23年のアメリカン流通コンサルタント。

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